アイアンマン2 字幕版

スタン・リーらの原作アメコミの映画化第一弾に続く、映画化第二弾だ。一作目は、中東の山奥から主人公が自分で溶接してパワースーツを作り出すのがおもしろかった。二作目は、あまりにも洗練された世界観に違う映画のようだ。笑ってしまうほど、娯楽作になっている。鋼鉄製のパワースーツを開発したトニー・スタークが、エネルギー源の影響によって悪戦苦闘する。ロバート・ダウニー・Jrの主人公もいいけど、悪役のミッキー・ロークの存在感が光っている。

トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、スターク社の社長でありアイアンマンだ。とりあえず悪者退治はアイアンマンのおかげで解決したけど、その抜群の戦闘能力を兵器として利用したい人々がいた。アメリカ軍を中心にした当局と、軍事産業のハマー社だ。ハマー社は、ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)が率いている。前作でスタークの友人だった空軍中佐のローディ(ドン・チーゲル)が、政府側との板ばさみになる。

見ごたえのあるシーンは、モナコグランプリに出走しているスタークをアイヴァン・ヴァンコ:ウィップラッシュ(ミッキー・ローク)が電気ムチを武器に襲撃する場面だ。さらに、ハマーに利用されたウィップラッシュが、自分の開発した戦闘ロボットを遠隔操作してアイアンマンを対決するシーンがおもしろい。秘書のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)の社長ぶりもいいし、法務部所属のナタリー(スカーレット・ヨハンソン)がブラック・ウィドーになって活躍する場面もおもしろい。

基本的には、観客対象年齢が下がったように思った。日本語吹き替え版も用意されているので、お子様でも楽しめる。アイアンマンであることを公表したトニー・スタークは、政府の公聴会に出頭を命じられる。その技術をアメリカ合衆国の軍隊に提供せよと言われる。それを見ていたのは、巨大軍事企業の社長ハマーと、ロシアにいるヴァンコ(ミッキー・ローク)父子だった。モナコグランプリでスタークを襲撃したヴァンコは、ハマーにスカウトされる。

一方空軍中佐のローディは、上司の命令でスタークの研究所に忍び込みパワースーツを着て逃げる。アイアンマンであるスタークが、エネルギー源である物質の影響を受けて本来の活躍ができないこともローディの行動を起こさせた。ジャスティン・ハマーが新しいパワースーツを発表する様子は、どこかの会社が新製品をデモンストレートするのに似ている。

トニー・スタークが乗っている車は、アウディR8V10・スパイダーで525馬力の出力を発揮する。一度危機に陥ったスタークが父の残した都市の模型をヒントに、新しいエネルギー物質を開発する。その場面の分析の様子や加速器を使った実験のシーンが、非常に興味深いものだった。



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