プレデターズ

1987年の「プレデター」を映画館で見たわてにとって、新しいプレデターシリーズの幕開け的な作品がロバート・ロドリゲスの製作で映画化されたのはうれしい。「エイリアン対プレデーター(2004)」なんて映画もあって、強烈なキャラクターが迫力ある物語を作ってくれる。以前までは地球にプレデターがやってくるお話だったけど、今作からは人間がプレデターの星に連行されてしまう。それも、人類の中でも人殺しを稼業にしているようなスペシャリストが選抜される。

プレデターの人間狩りの獲物にされたメンバーは命を狙われて、普段と逆の立場に置かれる。そこで必要とされるのはプレデターの攻撃を分析して逃げ延び、色々な方法で反撃して生き残る力だ。殺すことと生き残ることは全く反対の特性が必要になるのか思うが、実は鏡のように左右が逆になるだけのことなのだ。究極の狩人であるプレデターに勝つことは、最高の生き残り能力を証明するものとなる。

切り裂く空気の音で目が覚めると、自分が空中を降下中であると気がつく。体が回転してスカイダイビングのような安定した態勢になれないと、地面にたたきつけられて死んでしまう。目を覚ましてパラシュートを開いたロイス(エイドリアン・ブロディ)は、最初は状況が理解できない。本能的に装備を確認して、身の回りに注意を払う。

周辺には、CIAのスナイパー・イザベル(アリシー・プラガ)、メキシコ暗殺集団のクッチーロ(ダニー・トレホ)、連続殺人犯のスタンズ(ウォルトン・ゴギンズ)、アフリカ革命統一戦線のモンパサ(マハーシャラルハズハズ・アリ)、やくざのハンゾー(ルーイ・オザワ・チャンチェン)、医師のエドウィン(トファー・グレイス)がいた。

最初は人間同士で殺しあう可能性もあったが、どうも地球ではないと全員感じていた。パラシュートが木の枝に引っかかって地面に降りることができない人間は、正体不明の存在によって殺害されてしまう。そして、イノシシのような牙を持った巨大な四足の動物が集団で襲撃してきて、彼らはその動物が猟犬の役割を果たしていることを察知する。

ロイスは傭兵で各地の紛争地を渡り歩いてきたが、医師のエドウィンの正体が不明のままだ。プレデターたちが猟犬を使う狩をしてきたので、対抗する手段としてならず者であっても集団行動をするしかない。そんな状況で、ロイスはリーダーになる。相手の状況を把握するために行動を開始した彼らの前に、プレデターの人間狩りを何度も生き延びてきたノーランド(ローレンス・フィッシュバーン)が出現する。

誰が敵で誰が味方になるかわからない状況で、ほんとうの生き残りを掛けた戦いが繰り広げられる。なお、ロバート・ロドリゲスがFOXに企画を出したのは、プレデター(87)とプレデター2(90)の後の1994年だった。15年の年月を経て、映画化にゴーサインが出たのだ。87年の第一作の続編という位置づけらしく、エイリアンが登場するシリーズとの関連性はない。



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