ワクチンが打てない~子供の健康格差

NHK「クローズアップ現代」を見た。日本のワクチン接種が遅れている。厚生労働省は、ワクチンの承認に長い年月をかけている。たとえば、ポリオの不活化ワクチンが日本で承認されておらず、ポリオ患者が予防接種で生じている。

日本は審査基準が厳しく、外国で人間に使用されているのに日本での使用ができないのだ。日本では無料のものと有料のものがあり、親の経済的状況で接種できないものがある。ということで、子供の健康について「格差」ができている。他の先進国から大きく遅れているのが、実情だ。

新しいワクチン接種に消極的になったのは、ここ20年くらいだ。おたふくかぜのワクチンも有料だ。20年前におたふくかぜと風疹の混合ワクチンが接種されていたが、副作用が出て中止になった。外国では副作用のないワクチンが開発されたが、日本では一つも承認されていない。

1992年にはワクチンの副作用の裁判で国が敗訴した。国は責任を回避するために、親の自主接種にした。フランスでは、肺炎球菌やジフテリアやポリオのワクチン接種が無料になっており、接種していないと学校に入学できない。フランスがこれほど積極的になったのは、徹底的にデータを集めて公表しているからだ。

欧米ではもはや常識になっており、すべてのワクチンの効果や副作用を公表している。日本は情報がオープンにされていないので、ワクチンの接種が進まないのだ。病気になる確率と副作用の確立をすべて公表しているのが、欧米の常識だ。

日本は先進国の中で、唯一ワクチン後進国になっている。こんなことでは、国民の健康を守ることができない。
有料ワクチンを列挙してみる。インフルエンザ。フルーミスト。おたふくかぜ。みずぼうそう。破傷風。肺炎球菌。A型肝炎。B型肝炎。コレラ。狂犬病。BCG。注射ポリオ。Hib。髄膜炎菌。麻しん。腸チフス。風しん。サーバリックス。抗マラリア薬。などがある。



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