慶應大学、小池康博教授のチームが電力半分の液晶開発

慶應大学、小池康博教授のチームが電力半分の液晶開発


この間のNHKニュースでちょこっと流れた内容で、従来の消費電力の半分の100ボルトで綺麗な映像を表示できる技術を開発したものがあった。慶應大学理工学部教授の小池康博氏が中心になって慶應義塾大学フォトニクス・リサーチ・インスティチュートで、研究を行った。その研究施設は2010年4月に開設された。

小池氏の研究は、神奈川科学技術アカデミーでの1995~98年の光超伝送プロジェクトから始まっている。1997年に慶應大学理工学部の教授に招かれた。それから、プラスチック光ファイバーの研究で成果を出していく。プラスチックは光通信には不向きだと考えられていた。ガラスなら光の反射が確実であったからだ。

小池氏は、プラスチックの自由な変形性能をどうしても製品として実用化したかった。プラスチックの光の散乱現象を防止するために、高輝度光散乱導光ポリマーを実用化した。その結果、従来の2倍の明るさを持つバックライトを開発した。その研究の延長で、新しい素材のフィルムを開発した。その結果、200ボルトの電力が必要だったものが100ボルトで綺麗な画像が映せるようになった。

現在、液晶ディスプレイの世界シェアは日本メーカーが30%まで落ち込んでしまった。韓国メーカーがトップシェアを獲得している。小池氏らの研究は、現在日本の10社と共同で製品化に生かされている。日本の技術が再び、技術で反撃するのを期待している。




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