チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~

2009年に福井県の高校のチアリーダー部が全米チアダンス選手権で優勝した実話を映画化したものだ。モデルになったのは福井県立福井商業高校で、7回全米制覇しているしヨーロッパで行われた世界選手権でも優勝している。その快進撃が始まる2009年の大会に至る過程を映画化したのだ。広瀬すず、中条あやみ、山崎紘菜らの個性豊かな登場人物が青春しているし、厳しい練習の様子もある。本番での素晴らしい演技も見応えがあった。

チアダンスは陸上のシンクロとも言われているくらい厳しいもので、立派なスポーツだ。ダンス初心者が多く入部してくるチアリーダー部のメンバーが早乙女薫子(天海祐希)先生の厳しい指導でどんどん上達していく。と言いたいところだけど、道は厳しい。地区大会も勝てない1年目、全国大会で恥をかく2年目。その次は、生徒同士でそれぞれ弱点を言い合うという厳しいことをさせる。

友永ひかり(広瀬すず)は大怪我をして練習に参加できなくなったり、振り付けが遅れるのでメンバーから外される。部長の玉置綾乃(中条あやみ)は部員に嫌われてもいいから、厳しいことを要求する。紀藤唯(山崎紘菜)はストリートダンスが得意だけど、笑顔ができない。東多恵子(富田望生)は母が子供の教育に無関心で、バイトをしないと高校に通えない。

またおでこを出して校則厳守の厳しい決まりに、退部する生徒が続出する。そんな多くの難問を少しづつ解決していくのだけど、簡単ではない。わてが気になったのはダンスの上達過程があまり描かれていないことだった。全員が揃っての練習があまりないし、1年目や2年目の失敗がわざとらしいのだ。最後の3年目でのコンクールのダンスが抜群に上達しているのは明らかにわかる。

YouTubeで探せばモデルになった学校の演技を見ることができるし、モデルの先生のインタビューも聞くことができる。それによると、実は練習自体は非常に地味なものらしい。基礎練習をたっぷりとしないと簡単にうまくならないのだ。映画では基礎練習の反復に時間を取ることはできないし、実際にあったエピソードを入れたいという製作者の気持ちもわかる。そのあたりのさじ加減(物語の骨組み)に違和感を持ってしまった。星3個。

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