エイリアン:コヴェナント

リドリー・スコットが監督・製作を担当して、「プロメテウス」の続編で「エイリアン」の前日談だ。といっても、第1作の単純な物語からどんどん難しくなっていく。人類移住計画で地球を捨て、巨大な宇宙船で旅をしている。新たな惑星を探す間、船の管理はアンドロイドが行う。そんな状態で手頃な惑星を見つけて着陸した人類が謎の寄生生物に襲撃される。エイリアンの元祖とも言える物語なのだけど、こんな展開にしたらどこまで行っても終わらない。人類とエイリアンは全く範疇の違う存在であったほうがよかったと思う。

映画の冒頭で、アンドロイドの新型が旧型との違いを説明されている。あまり自分で考えないで、人間の命令を忠実に守るようにプログラムされていた。何年も冬眠する目的地を目指していたが、途中で人工的な信号を受信する。冬眠から目覚めたクルーたちは時間短縮になるので、目的地を変更して着陸する。ところが、その星では嵐が吹き荒れており、危険な状況に陥ってしまう。

そんな惑星には、以前の探査計画で行方不明になっていたアンドロイドが残っていた。元々が機械なので、故障しない限り動き続ける。嵐が吹き荒れる過酷な環境で生き残ったのはなぜかアンドロイドだけだった。人間たちは一人も生き残っていない。そこへノコノコやってきた新しい宇宙船の乗組員たちは、謎の死をとげてだんだん人数が減っていく。

最後には新旧のアンドロイドの対決になるのだけど、どこでどっちが勝ったのかわからなかった。どちらにしても、新しい生息可能な星を見つけるという第一の命令が絶対なのだろう。それを妨げるものは、どんなものでも除去するのだ。最初のプログラムが仇になった結果になってしまう。これでは、人類は滅亡してシガニー・ウィーバーが活躍することはなくなっている。なんか変な感じだ。順番はそうではないのか。

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