グッド・シェパード外伝

グッド・シェパード外伝10月26日に見た「グッド・シェパード」の鑑賞記をやっと書き終えた。荒筋や総合的な評価は、HPを読んで欲しい。ここでは、そこに書けなかったことを紹介する。

スカル&ボーンズの入会儀式が詳細に表現されているが、全裸になるとはやりすぎのような感じもする。また、ロバート・デ・ニーロ演じる将軍が、「自分は例外的にカトリックだ」というシーンもある。これは、ホワイト、アングロサクソン、ピューリタン(WASP )が主流だというのを言っているのだ。

さらに、「黒人には音楽が、イタリア人にはワインが、中国人には料理があるが、CIAには何がある」と質問された主人公が、「アメリカ」と答える。これは、自分たちがアメリカを動かしているのだという自負があるのだ。

また、この前の大統領選でブッシュとケリーが二人ともスカル&ボーンズ所属というのは、興味深い。キューバ危機のことは、追記でどうぞ。

CIAの不手際でビッグス湾作戦が失敗したので、当時の大統領ジョン・F・ケネディはCIAの縮小や廃止まで考えたようだ。核ミサイルがキューバに配置される危機は回避できたが、アメリカの面目は丸つぶれになった。詳しい事情は、わての鑑賞記「JFK」に書いてある。

そこで、CIAを始めとする白人の保守主義者の利益実現機関がなくなるとか縮小されるのは、一番WASP にとって困ることだ。アメリカを支配している特に資本家の利益を損なっては、非常にまずいのだ。

そのタブーが、若いカトリックのケネディ大統領にはわからなかったのだと思う。嫌な話だ。



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