ブラックサイト

ダイアン・レイン主演の「ブラックサイト」を見た。舞台は、オレゴン州ポートランドという地方都市だ。

FBIのネット犯罪捜査係の主人公が、殺人実況中継サイトの犯人を追い詰める物語だ。犯人はネットの知識のレベルが非常に高く、簡単に尻尾を掴ませない。そのブラックサイトはアクセスが上がれば上がるほど、殺人の機械仕掛けが進むという卑劣なものだ。

この映画は、ネットやマスコミの野次馬になりたい民衆の心情を浮き彫りにしている。似たような映画は今までにあったが、ここまでリアルタイムの実況の動画を扱ったものは珍しい。

そして、今アメリカや韓国、日本でもネット依存症の問題が持ち上がっている。ネットに興味のある方に是非お勧めする。ゴロゴロ。
2008年5月2日 21時10分
インターネットの匿名性は、非常に危険性を持っている。自殺情報・クレジットカード・ウィルス・個人情報・児童ポルノなど、色々とある。でも、この映画のような殺人の実況中継をするというのは、究極のネット犯罪だ。しかも大衆の野次馬根性を刺激したこの映画の内容は、アイディアの勝利だ。監督はグレゴリー・ホブリット、主演はダイアン・レインだ。シアトルから南に300kmくらい下がったオレゴン州ポートランドが舞台なので、どこにでもある街らしく現実性が増している。

オレゴン州ポートランドは州都ではあるが、それほどの大都市ではない。FBIのサイバー犯罪専門の捜査官ジェニファー(ダイアン・レイン)は、小学校に通う娘アニー(バーラ・ヘイニー=ジャーディン)と母ステラ(メアリー・ベス・ハート)と暮らしていた。ジェニファーは夜勤務をして、朝帰宅して娘を学校に送る生活をしていた。彼女が取り締まるのは、ネット犯罪で普段カード詐欺や性犯罪者の軽微なものだった。ところが、ある日「killwithme.com」という人間の骸骨をトレードマークにしたサイトを見つける。

最初そのサイトでは、猫がネズミ捕りに捕まって衰弱死する様子を実況中継された。動物愛護の立場からも問題だと、IPアドレスを突き止めようとするがロシアのサーバーを経由しており、自動的にIPが変わるという仕組みになっていた。同僚のグリフィン(コリン・ハンクス)と必死になって追跡するが、なかなか発信源を突き止めることができない。その後、ロープで縛られた男性が写されて、抗凝血剤を点滴される仕掛けで中継される。

そして、捕らえられた男性を見るためにサイトのアクセスが集中すると、点滴がどんどん落ちて出血が止まらなくなる仕組みになっていた。たちまちネットで話題になったそのサイトは、アクセスが爆発的に増加して男性がなくなる。そして、その男性の死体は、ネット規制法案に反対している下院議員の車のトランクから発見される。FBIの上層部もあせりだすが、すぐに次の犯行がおきてしまう。

ブロードバンドが普及して、リアルタイムの情報が世界中に行き渡るようになってきた。また、マスコミのワイドショーなどのプライバシーを無視した報道も増えている。監視カメラは街中に配置され、やり方によっては監視社会になってしまう。スパコンを使えないという制限のもと、ジェニファーは地元の刑事エリック(ビリー・パーク)の助けを借りて犯人に立ち向かう。もし、単独犯ではなく複数犯だったら、とても彼らだけでは太刀打ちできない。危ない世の中になったものだ。



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