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マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだミステリーサスペンスだ。「ミスティック・リバー」の原作者デニス・ルヘインの同名小説が原作なので、なかなか見ごたえがある内容だ。精神を患った犯罪者を収容する病院が建つ孤島で、入院患者が行方不明になる。その事件の捜索のために、ディカプリオふんする連邦保安官がやってくる。わては精神科の病院に通っている患者なので、この映画を大変に親近感を持ってみることができた。

たぶん、普通の方の見方とは全く違うだろう。なぜなら、わては映画の冒頭で内容が予想できて、その通りの展開になったからだ。一つだけヒントを書いておくと、ディカプリオのズボンのすそに注目して欲しい。うつ病のわてが興味深く思ったのは、トラウマは心の傷をいう意味だけどトラウムからドリーム(夢)という意味にもなっているという説明だ。トラウマはまあ永遠になくならないくらいに深いもので、心の病になる。

医者に通っていると、病気を克服するためには考え方を変えるしかないという。性格を変えることは一筋縄ではいかないけど、人と接するのにストレスを受けないために考え方を変えるしかない。でも、この島の病院にいる病院長のコーリー医師(ベン・キングスレー)もジェレイマイアー・ネーリング医師(マックス・フォン・シドー)は、治療に信念を持っていて頑固者だ。警護関係者も看護師たちも、屈強だ。

1954年という設定なので、マッカーシー旋風が吹き荒れる赤狩りが行われている。FBIはまだ組織が整っておらず、捜査体制はそれほど近代的ではない。さらに、精神病の治療もあまり進歩していない。精神的な病気に対する偏見も強くて、一旦診断されたら抜け出すのは無理だと思う。犯罪者でもこの種類の病気があれば、しっかりと病院に収容されるのはいい。でも、鉄格子で閉じ込められるのはたまらない。

うつ病は、被害妄想の気配がある。自分が悪いと思い込んでしまう。また、統合失調症は、声が聞こえてきたり見えないものが見えたりする。どちらの病気もひどい症状のときは、自分で自分をコントロールできない。そんな予備知識があれば、この映画は難しいものではない。スコセッシ監督の見事な手腕と、ディカプリオの迫真の演技はすごいのだ。



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この記事へのコメント
 おはようございます

この映画は 是非見たい!....です

デカプリォが好きじゃなくても^^
Posted by みっきいママちゃんみっきいママちゃん at 2010年04月10日 08:30
みっきいママちゃん、ありがとう。
見ごたえ充分です。
ゴロゴロ。
Posted by とらちゃん at 2010年04月10日 14:25
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