アフター・アース

ウィル・スミス原案、M・ナイト・シャマラン監督のSFアクションだ。もっと親バカの内容だと思ったら、いい意味で予告編と違い息子ジェイデン・スミス演じるキタイの冒険物語になっていた。ずっと父親と同行するのではなくて、宇宙船の事故で両足を骨折して父は動けない。そこで、息子が救援を求めるために救難信号を発信するために別れて行動する。上映時間が短めなので、テンポよく物語が進みほっとした。

よくよく考えてみるとおかしな点もあるけど、まあいいかと思えてしまった。伝説の戦士である父親の厳しさが理解できない息子キタイ(ジェイデン・スミス)は、軍隊の試験で落第する。父サイファ・レイジ(ウィル・スミス)は地球からはるかに離れた惑星ノヴァ・プライムのレンジャー部隊の総司令官で、怪物アーサを退治した英雄だった。アーサという怪物は人間が恐怖を感じたときに分泌するフェロモンに反応して、攻撃する習性を持っている。サイファは修行によって自分の恐怖心を打ち消すことができるようになり、怪物を退治したのだ。

いくら英雄の子供として生まれても、すぐに才能を発揮できることは難しい。母ファイア(ソフィー・オコネドー)からの取りなしもあって、サイファはキタイを訓練飛行に連れて行く。なぜかその飛行に怪物アーサを連れて行く。小惑星帯に突入して危ないとワープすると、宇宙船がバラバラになって見知らぬ惑星に不時着する。生存者は二人だけで父は両足を骨折して動けなくなり、息子のキタイがたった一人で放り出される。その惑星は、人類が1000年前に脱出した地球であった。

1000年後の地球には人類は存在してない。大地震と火山の噴火などで、動物だけが存在しており激しい温度の上下と酸素濃度の薄い大気が待っていた。救難信号を発信するビーコンが100km離れた場所に落下したので、キタイはそこまで歩いていく。父がモニターでアドバイスするのでヒントは与えられるけど、連絡が途絶える事態も起きる。大きな鳥に捕まったり、ヒョウやヒヒに襲撃される。また、寒さで凍死しそうにもなる。

最後にはアーサという怪物と戦うシーンになる。映画を見ている最中には、設定の不自然さが全然気にならなかった。空中に飛び出して、空を滑空するシーンはスピード感があった。4K専用のカメラで撮影した映像も綺麗だった。おかしい点は色々あるけど、1000年くらいで地球の環境や生物が人間に敵対するように変化するのだろうか。父親を超えるために子供が苦労する物語にするなら、もっとほかの設定があったと思った。それにしても、ジェイデン・スミスは随分大きくなった。
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