パシフィック・リム

ストップモーションのレイ・ハリーハウゼンとゴジラの本多猪四郎に捧ぐと書かれているように、古き怪獣映画から発展させて近未来的にした人型ロボットとの対決を描いている。怪獣は海溝の中の異次元から出現するものすごく強く、対決するロボットもそれに負けないくらい巨大で威力がある。ガンダムやエヴァの世界を実写版でやってしまうとはハリウッドのスケールの違いに驚いた。動きも早いので2Dでも充分だけど3Dだとびびるだろう。お腹いっぱい大満足なのだ。

侵略者は宇宙からやってくるとばかり思っていたけど、実は地球の奥底から出てくる。深海の海溝からある日、凶暴な「KAIJU(怪獣)」が出現する。従来の戦闘機などの兵器では全く歯が立たず、人類は国の境界を超えて英知を集結する。そして完成したのが人間が2名乗り込んで操縦する人型巨大ロボット「イェーガー」だ。2名のパイロットは相性がよくないといけなくて、兄弟や親子などで成り立っていた。ローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)は兄とコンビを組んで活躍していたけど、徐々に強くなる怪獣によって兄を失う。

ローリーはそのショックでパイロットをやめて、怪獣の侵入を防ぐ壁の建設工事現場で働く。イェーガーの部隊も予算を削られて、解散状態になる。そんな中で司令官のスタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)は、基地を香港に移して再起を図る。そして5年後にローリーを再びスカウトする。ローリーが基地にやってくると、ロシアのコンビや中国の三つ子らがパイロットになっていた。旧式のイェーガー「ジプシー・デンジャー」を修理していたのは、日本人研究者の森マコ(菊地凛子)だった。彼女は優秀な科学者でありながら、凄腕の格闘家でもあった。

ところが森マコは幼少時代(芦田愛菜)に怪獣の襲撃で家族を失っていたので、パイロットには採用されていないのだ。ローリーとコンビを組むのが誰になるか問題になるけど、森マコと相性がいいとわかる。最初の任務では幼少時代の記憶が蘇りうまくいかないけど、それを克服してローリーとうまくいくようになる。また、怪獣を調査している博士二人がブッ飛んでいて、怪獣の脳と自分のをシンクロさせて攻略方法を探る。怪獣の残骸を商売するハンニバル・チャウ(ロン・パールマン)も出てきて、楽しませてくれる。

巨大な人型ロボットの造形が精密でダイナミックだ。パンチを強力にするためにロケットエンジンで加速したり、巨大なのこぎりやナイフも武器として登場する。殴り合いやプロレス技もあって、まさしく怪獣映画なのだ。遺伝子レベルで分析したり、怪獣側の出現の仕組みもしっかりと説明される。2時間を超える上映時間も退屈することなく、最後まであっけにとられていた。

トラックバックは下記アドレスをコピーアンドペーストしてお使いください。
http://torachangorogoro.blog.fc2.com/tb.php/94-43eca112





同じカテゴリー(2013年映画)の記事
僕等がいた前篇
僕等がいた前篇(2018-11-06 16:28)

永遠の0
永遠の0(2013-12-31 23:33)

武士の献立
武士の献立(2013-12-18 23:46)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
パシフィック・リム
    コメント(0)