陽だまりの彼女

越谷オサムの同名小説を、「ソラニン」「僕等がいた」の三木孝浩監督が映画化した。松本潤と上野樹里の主演で、ファンタジーロマンスという内容になっている。上映時間の半分くらいから少しづつ涙が流れ出して、ラストまで止まらない体験をした。ふせんがたくさんあるのでネタは誰でもわかる。猫の里親探しの経験があるので、江ノ島が猫のめっかであるのを知っていた。猫の写真を撮りたいときは江ノ島に行けばいい。A cat has nine lives(猫に九生あり)という英語が出てくれば映画の内容はネタバレになる。猫の恩返しみたいな恋愛物語だった。

奥田浩介(松本潤)は広告代理店の営業マンで、奥手なために彼女がいない。広告のプランを持って訪問した下着メーカーで、中学のときの同級生渡来真緒(上野樹里)と再会する。転校生だった真緒(葵わかな)はいじめの標的になったけど、浩介(北村匠海)に助けられた。浩介が転校して離れ離れになったけど、浩介の「東京の大学に行く」という手がかりで真緒は懸命に勉強した。そして、東京にある大学を卒業してその会社に就職した。真緒は浩介に会いたくて、待っていたのだ。

10年ぶりに出会った二人は顔を覚えていて、すぐに思い出す。そしてすぐに親しくなり、結婚する。真緒の実家に挨拶に行くと、父(塩見三省)がどんな姿の娘でも愛することができるのかと聞いてくる。真緒の記憶は中学生以前のものが失われているのだという。そんなことは関係ないと、浩介は大丈夫だと答える。でも、真緒が持っている秘密は浩介の想像を超えるものだった。

自分はフーちゃんというメスのワンコの散歩を赤ちゃんの頃からずっとやっている。もうフーちゃんは自分の家族のひとりで、散歩が日課になっている。ペットは家族と同じ存在なのだ。人間は70歳以上の平均寿命がある。それに対して犬は15歳くらいで、猫は少し少ないだろうか。人間の言葉をだいたいペットはわかっているようで、飼い主には非常に慣れてくる。

江ノ島の海岸の岩陰から救われて助けられた猫は、命の恩人に感謝していたのだろう。A cat has nine lives.猫は九回生きなおすという意味にとれば、生きようとする執念が強いという意味にも解釈できる。動物の命は人間と比べて軽いものではない。この映画を見て色々と感じる人がいるだろう。本当にすばらしい内容の映画なので、是非見て欲しい。

トラックバックは下記アドレスをコピー&ペーストしてお使いください。
http://torachangorogoro.blog.fc2.com/tb.php/110-fe8c9087









同じカテゴリー(2013年映画)の記事
僕等がいた前篇
僕等がいた前篇(2018-11-06 16:28)

永遠の0
永遠の0(2013-12-31 23:33)

武士の献立
武士の献立(2013-12-18 23:46)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
陽だまりの彼女
    コメント(0)