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デンゼル・ワシントンとマーク・ウォルバーグ主演で作られたクライム・アクションだ。これは抜群に面白い。よく100分少しの上映時間にこれだけの濃密な内容を織り込んだと驚いてしまう。メキシコ国境で麻薬組織撲滅に尽力する麻薬捜査局と海軍情報部が潜入させていた二人が、どつぼにはまって打開するまでを描いている。まったくもってサービス精神が旺盛であり、原作の素晴らしさが光っている。40億円(4300万ドル)の大金を間違えて盗んでしまったら、こういうことになるのだ。痛快だ。

メキシコ国境沿いにある小さな町で、小さなレストランと銀行が並んで建っている。レストランに入ってきたボビー・トレンチ(デンゼル・ワシントン)は麻薬組織に潜入中のDEA(麻薬取締局)麻薬捜査官で、もうひとりはマイケル・スティングマン(マーク・ウォルバーグ)で海軍情報部の将校だ。二人はお互いの正体を知らない。わざとトイレで火災報知器を鳴らして、お客や店員を避難させて本当に店を燃やしてしまう。それは隣にある銀行を襲撃して麻薬組織の金を奪うためだった。

その数日前、ボビーは組織のメンバーに偽造パスポートを渡して麻薬を報酬として受け取るはずだったが、拒否されてしまう。組織を摘発するためには、組織の金を奪うしかないと二人は話し合う。そこで、その準備として銀行の横にあるレストランを火災で燃やして目撃者を出さないようにする。二人はまず保安官事務所に向かい、保安官たちを牢屋に閉じ込める。銀行にいる警備員は二人だけなので、ドンパチをしないで実行する。貸金庫の扉に小さい爆弾を仕掛けてみると、あるはずの300万ドルの10倍以上の4312万5000ドルが出てきてしまう。

なんとか車に詰め込んで逃げるのだが、マイケルが裏切ったために忽然とお金が消えてしまい二人はついにお互いの正体を知ってしまう。さらにそれぞれの母体組織から追われる存在になる。そして、約40億円の資金がCIAが裏組織から賄賂として集めた秘密の資金だったのだ。マフィアに麻薬取締局と、海軍やら警察かれも追われることになる。また、ボビーの元恋人でデビィ・リース(ポーラ・パットン)からも裏切られる。

どうやって解決するのか、とても疑問だったけど真正面から勝負するとはびっくり仰天だ。マフィアは機関銃を持ってくるし、海軍は携帯型ミサイルで攻撃するし、CIAはヘリコプターで登場する。そんな迫力満点のアクションシーンが面白い。そこまでに物語が到達するまでに、しっかりと細かい設定も用意されている。




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