LIFE!

ダニー・ケイ主演の「虹を掴む男」のリメイクというけど、ほとんど関係ないと考えていい。観た後に爽やかな気分になれる映画だった。ベン・スティーラーが製作・監督・主演と大活躍して、映画の醍醐味を十二分に魅せてくれた。特殊効果に大金をかけて映画を作らなくても物語がよければ、観客を感動させることができる。アイルランドからアイスランド、海に飛び込んだりヒマラヤを登山したり世界中を冒険してきて帰ってくる。財布に入っていた25番目の写真が一番の種明かしだった。

ニューヨークの老舗雑誌「LIFE」でネガの管理部門に勤めるウォルター・ミティ(ベン・スティーラー)は、趣味もなく会社とアパートを往復するだけの日課を送っている。単調な日常を紛らわすために、ウォルターがするのは空想だ。片思いの同僚シェリル(クリステン・ウィヴ)へはネットを通じてウィンクを送るか送らないか迷って、結局送らない。会社で出会っても直接話すのではなく、雪山の写真から飛び出してきて登山家としてなら話せるのだ。

老舗雑誌「LIFE」にもWeb化の波が押し寄せる。IT企業に買収されたのだ。その買収した会社からリストラ担当者がやってくる。全紙をWeb化するので、当然アナログ部門のネガ管理部門はリストラの対象になる。アナログ雑誌の最終号の表紙には、ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)の最終のネガの中の一枚が使われることになる。でも、なぜかその一枚がどこを探しても見つからない。

半分首を宣告されながら、ウォルターは携帯電話も持っていないショーンの足跡を追いかけていく。ヘリコプターの操縦士が危険なフライトへ飛ぶ前にビールを飲んでいるので、ウォルターは躊躇する。そのヘリに乗らないとネガの在りかがわからないので、ウォルターは飛び乗ってしまう。もう、そこからは海に飛び込んだり、火山の火砕流に巻き込まれそうになったり、スケートボードで山道を下ったり、ヒマラヤの雪山登山をしたりする。

そこまで行く途中で、ネガの前後の写真からヒントが出てくる。写真家のショーンはネガ管理のウォルターの家族にも接触しており、以外に近い存在だったことがわかる。世界中を飛び回っていても、ネガの管理はすべてウォルターがやっていたのだ。その仕事に誇りを持っているかどうかが、この映画の肝なのだ。人間自分に自信が持てないと、他人を愛することもできない。自分で自分自身が好きでないと、他人も好きになれない。ほんとうにすばらしい映画だった。

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