名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)

名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)



青山剛昌原作のTVアニメの映画化第18弾だ。この前の作品は海上自衛隊全面協力の内容だった。今回はシールズの狙撃銃MK11が東京の真ん中で使われる事件が発生して、コナンやFBIに警視庁が協力して解決していく。夕方6時からのテレビ放送は最近見ていない。物語はアメリカ海軍特殊部隊SEALsが使っているMK11に関連した、中東での作戦の後遺症という内容だ。お子様向けのアニメ映画のはずなのに、実写映像を入れることで現実感が増していた。これなら、大人の鑑賞にも対応できる。

中東に派遣された海軍のシールズに所属したティモシー・ハンターは勲章をもらうほどの働きをしたけど、ある不祥事に巻き込まれてそれを剥奪されてしまう。失意のうちに帰国した彼は、自分を陥れた人物たちに復讐を仕掛けていく。その舞台がなんと、日本一の高さを誇るベルツリータワーがある周辺なのだ。それはもうあのタワーのことだと想像できる。外観だってそのままだ。

観光地の真ん中で、カスタマイズすれば射程距離が1000メール以上になる狙撃銃が使われて殺人事件が発生する。しかもその側に、コナンや灰原に毛利親子と少年探偵団が居合わせる。ゴルゴ13の世界に子供探偵が紛れ込んだ感じなのだ。関係してくる人物はほとんどがアメリカの元軍人だ。そんな状態になったら、目暮警部の警視庁でも対応できないだろう。当然、FBIの捜査官が協力する。

世良真純(毛利欄の同級生)とか沖矢昴(コナンの家に住んでいる大学院生)が協力しているけど、FBIがかかわらないと手に負えないレベルだ。もう映画の対象年齢は大人になってしまっている。アメリカの元軍人たちの事情も、軍隊内の腐敗みたいなものが感じられる。コナン君のサッカーボールの秘密兵器が活躍するけど、ちょっと無理ではないか。

実写にして子どもたちが出てこない物語にしたら、立派なアクション映画になってしまうだろう。事件のレベルをもう少し子供向けにして欲しいという気持ちと、もっとハードな路線に特化して欲しい気持ちの両方がある。

トラックバックURL
http://torachangorogoro.blog.fc2.com/tb.php/155-6b27d553



同じカテゴリー(2014年映画)の記事
海月姫
海月姫(2014-12-30 23:50)

バンクーバーの朝日
バンクーバーの朝日(2014-12-22 21:17)

ゴーン・ガール
ゴーン・ガール(2014-12-12 23:26)

チェイス!
チェイス!(2014-12-09 21:21)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)
    コメント(0)