GODZILLA  ゴジラ

本日から公開最新版「GODZILLA ゴジラ」を3D字幕版で見た。眼鏡をしている人もその上にかけて見ることができる3Dメガネが快適だった。もちろんオリジナル版やモスラやキングギドラが登場するシリーズを見ている。日本人の記憶にあるゴジラの面影を残しつつ最新技術で映像化した姿は、迫力満点だった。もう大満足の展開だった。自然界の頂点にたつ存在ゴジラは、人間が太刀打ちできない。大自然の脅威をゴジラが再現してくれているようで、人間のちっぽけな存在に恐れおののく想いがした。

原子力発電所で放射能を制御しているつもりになっているし、核兵器も持っている人間は自然を守ろうと訴える。自然界の仕組みをすべて把握して、地球の気候変動も人間の営みで制御できると考えている。本当にそれが可能なのか、科学で解明できているのかわからない。ゴジラという猛烈な力を持った存在は、津波を起こしたり地震を起こしたりして人間を飲み込んでしまった。カマキリのお化けみたいな人類の敵が出現すると、ゴジラは生態系の頂点に立つ存在として立ち向かってくれる。

ゴジラの行動は、人間が依頼したものではない。結果的に人間に危害を及ぼすカマキリの怪物をやっつけてくれたけど、それはたまたまのことだったみたいに思える。身長108m、尻尾の長さ167mという大きさは、どんな建築物よりも存在感がある。空母もゴールデンゲートブリッジも小さく見える。カマキリの怪物が雄と雌の2体存在する設定が面白い。その存在を疑い続けるジョー・ブロディ(ブライアン・クランストン)は、妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を原発の事故で亡くしている。息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)がアメリカで海軍に所属して、妻エル(エリザベス・オルセン)と一人息子と暮らしている。

父ジョーが原発に隣接する立入禁止区域に入ったとして、逮捕されてしまう。身柄の引受のために来日したフォードは、父と警察署を出る。でも父は、かつての立入禁止区域にある実家に残るフロッピーディスクを取り戻したいと主張する。仕方なくもう一度侵入すると、原発の近くからカマキリの怪物が出現して大混乱に陥る。その監視役として芹沢猪四郎博士(渡辺謙)がいる。芹沢博士は1960年代の水爆実験がゴジラを亡き者にするために行われたと打ち明ける。カマキリの怪物は雌で、遠く離れたところにいる雄が大きくなるのを待っていたのだ。

カマキリの怪物たちは、アメリカの西海岸で合流して産卵する。そんな怪物の出現を知ったゴジラは、カマキリたちを敵だと判断して人間の攻撃とは無関係に立ち向かっていく。人間たちも核兵器をアナログタイマーで爆発させて、カマキリの怪物をやっつけようとする。でも、結果的にそれは何のダメージも与えられない。物語はフォードとサンドラと一人息子が助かるようにできている。それはそれで感動的なのだ。でも、ゴジラという存在があまりにも巨大だった。この映画の主役は人間ではなくて、ゴジラだ。
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