移動都市/モータル・エンジン

予告編の影響で大きな都市がキャタピラで動き、戦争する物語だと思った。ところが、移動都市同士の争いは序盤だけで予想できない物語の展開に驚いてしまった。フィリップ・リーヴのSF小説「移動都市」を、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンが製作・脚本で映画化された。長編になりそうな展開であった。自分の評価してはまずまず楽しい大作だったと思う。

たった60分で文明を崩壊させた最終戦争から数百年の時代。車輪の上に巨大な都市を乗せて移動しながら、ほかの都市を吸収して労働力と資源を奪う仕組みで仕組みができている。60分で文明を崩壊させる兵器とは、量子エネルギー兵器での大規模な爆発のようだ。移動する都市の中でも、ロンドンが大規模な施設と動力源で他の都市を凌駕していた。サディアス(ヒューゴ・ウィーヴィング)がロンドンの研究所の実験を握っていた。

勢力を広げるロンドンに、ヘスター・ショウ(ヘラ・ヒルマー)が侵入してくる。彼女は母親を殺された仇討ちのために、父サディアスを狙っている。ヘスターはいよいよ大願成就というときに、ロンドンの歴史家見習いのトム・ナッツワーシー(ロバート・シーアン)に邪魔される。でも、トムはヘスターを助けてサディアスから追われてしまう。ヘスターとトムはゴミの排出口から荒野に落ちて放浪することになる。

そこへ、赤い飛行船を操るアナ・ファン(ジヘ)に拾われる。飛行船で連れて行ってくれたのが、空中の基地だった。この世界観にびっくり仰天してしまう。そこへターミネーターみたいな人造人間のシュライフが、追いかけてくる。もうここらへんでわけがわからなくなってくる。最終的にはアナたちは「反移動都市連盟」に合流して、ロンドンとの対決になる。反移動都市連盟とは、放浪生活をしないで住む土地を決めて定住する人々だ。

移動都市らとそれに反対する同盟は、どうして対立するようになったのか。ここが不明であった。どうもロンドンが最後に完成させたのは、量子エネルギー兵器だと思う。そんな最終兵器を使われては世界を制覇されてしまう。でも、その兵器を維持するにはもっとエネルギーが必要だった。所詮、ロンドンの野望は実現しないのだ。

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