とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver

ティム・バートン監督とジョニー・デップ主演のコンビで作られたホラー・ミュージカルだ。ティム・バートンというと、「バッドマン」シリーズや最近の「チャーリーとチョコレート工場」で知られているオタクな監督だ。

この映画も相当のマニアックな内容で、ジョニー・デップとヘレナ・ボナム・カーターの歌もいい。19世紀のロンドンの暗い雰囲気がよく出ていて、人間のダークサイドの表現がすばらしい。

でも、血が苦手な方やホラー映画が好きではない方は、見るのをやめたほうがいい。わては、こういうマニアックな世界の映画も好きなので好かったけど。ゴロゴロ。

詳しくは、後日HPに書く。
なおこの間見たナショナル・トレジャー／リンカーン暗殺者の日記」は、アップした。ゴロゴロ。

2008年2月5日　21時5分
「チャーリーとチョコレート工場」などでおなじみのコンビ、ジョニー・デップとティム・バートン監督で作られたホラーミュージカルだ。一番初めに舞台化されたのは1847年と言われているが、ブロードウェイのトニー賞を受賞したのはスティーヴン・ソンドハイムとヒュー・ウィーラーだ。「バッドマン」シリーズで独特の世界観を持っているティム・バートンなので、非常に凝った演出でかなり怖い。過去の幸せだった思い出をカラー映像で撮影して、現在の復習に燃える主人公たちの恐ろしい行動をダークな映像で描いている。

この映画の舞台は、19世紀中盤のロンドンでフリート街という下町だ。産業革命の恩恵に与っている富裕層と、そこから落ちこぼれた家もない貧しい人々が紛れ込んでいた。そのロンドンに、帆船でやってっくる人間がいた。半分白髪が混じったスウィニー・トッド（ジョニー・デップ）は、鋭い目つきをして何かを企んでいるようだった。彼の隣には、船の中で知り合ったアンソニー・ホープ（ジェイミー・キャンベル・バウアー）がいた。トッドはホープの誘いを断って、フリート街に向かう。

15年前にトッドはその場所で理髪店を営んでいて、美しい妻と可愛い娘にめぐまれて幸せだった。その当時の名前はベンジャミン・パーカーといい、現在の顔つきと全く違っていた。その幸せを壊したのは、タービン判事（アラン・リックマン）と役人のパムフォード（ティモシー・スポール）だった。無実の罪で捕らえられたパーカーは収監され、美しい妻はタービンに蹂躙されて自殺して娘のジョアンナ（ジェイン・ワイズナー）は幽閉されていた。

元理髪店の場所には、ミセス・ラベット（ヘレナ・ボナム＝カーター）がパイ屋を経営していた。家族の事情も、彼女が説明してくれた。ここでちょっと各配役の名前に注目すると、おもしろいことがわかる。ジョアンナと恋に落ちるのが、船でいっしょだったホープ（希望）という青年である。また、タービンという蒸気機関の一部の機械の名前の人間が、庶民を踏みにじる。そして、トッドがかみそりで殺した人間の肉をパイに混ぜてしまうのが、ミセス・ラット（ねずみ）なのだ。

まあ、これはわての勝手な解釈なので信じないで欲しい。トッドは関係者をどんどん殺していくが、なぜか被害者の死に方が形式化されていて美しくも感じる。喉を剃刀で切って、人間がすぐに絶命するのは相当簡略化されている。ただその恐怖のシーンは、ほとんど白黒の映像で描かれている。ミュージカルの形式を取っているので違和感を最初感じるが、途中から慣れてくる。ラストは悲劇的だが、愛する女性と共に旅立てるのが主人公にとって幸せかも知れない。