中川こうじ氏「命の授業」講演会

わては、中川こうじ氏と対面する椅子に座った。今から始まります。ゴロゴロ。

まず、日本が世界で唯一原子爆弾を落とされた国であることから始まり、8月6日が何の日か質問した。とっさに聞かれてわからないようでは、平和ボケしていると言われても仕方がない。そして、氏は自分が普通の野良猫写真家だったら、これほど注目されなかったと自身の経歴から話し出した。

アメリカで生まれて、アメリカで育った氏は日系アメリカ人だ。考古学を勉強して、エジプトに渡った。でも、両親をなくしていたのでお金がなく、戦場のカメラマンになった。最初に行ったのが、ポルポト政権末期のカンボジアだった。そして、世界各地の紛争地帯を回った。そこで、氏が見たものは、現在の戦争が第二次大戦やベトナム戦争から変わってきたということだった。

どのように変わったかというと、敵の命を完全に奪うのではなく相手が死なない程度に傷つけるという戦争になったという。どういうことかというと、火薬の使用量を少なくして戦争に掛かる経費を削減しようという狙いがあるという。その結果、戦争に巻き込まれた国は弱体化して、いつまでも途上国のままだというのだ。

これは、先進国のエゴともいえることで、特に欧米諸国の利益になっている。ブラッド・ダイヤモンドという映画を見たことがあるが、現在の戦争はオイルやダイヤモンドやレアメタルの利権のために行われているという。

しかるに、日本を振り返ってみると、自分たちの生活が世界各地の戦争や内戦に関係ないかというとそうではない。贅沢な日本人は、レアメタルを多く使う携帯電話をすぐに新しいものに変えようとする。また、アメリカと日本は食料の無駄が多すぎるという。

そのように平和な日本にいても、いまやグローバルな世界とつながっていて切り離せない状況になっている。そこで、ある日日本に来た氏は、一見平和に見える状況でも自殺者が3万人を超え、犬や猫の殺処分が何十万匹とある。生きていることにあまりにも感謝しない日本人を見て、氏は驚いたというのだ。

そこで、氏は日本人が少しでも変われば、世界も変わるのではないかと考えた。その一番顕著な例が、捨て猫の問題だった。野良猫の実情を少しでも世間に知ってもらえれば、命を大切にする日本人が増えるのではないか。その手段が、得意な写真撮影だったのだという。まさに、本日の「命の授業」は、日本人に思いやりと生きていることの大切さを教えてくれた。ほんとうに、すばらしい内容だった。



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この記事へのコメント
今日(昨日?)jは
暑い中ご苦労様でした

中川さんの話
考えさせられることが
多々ありました

今の自分が出来ることから
まずはじめてみよう♪
っていうことなんでしょうネ

やりますよ?俺は(笑)

by まこりんPM
Posted by SCENESCENE at 2009年08月09日 01:22
中川さんのお話は、非常に興味深いものでした。
色々な見方をするのが、大切だと思いました。ゴロゴロ。
Posted by とらちゃん at 2009年08月09日 13:47
中川こうじさんは富山県出身ですよ!
Posted by 菅沼幸司 at 2016年05月03日 00:01
菅沼様、ご指摘ありがとうございます。

よくこんな昔の記事をみつけてくださいました。

そうでしたか。富山県出身ですか。ありがとうございます。

このコメントを残しておきますので、それでご勘弁ください。

また、間違いがありましたらご指摘をお願いします。
Posted by とらちゃんとらちゃん at 2016年05月03日 11:43
中川こうじさん御自身は、アメリカ生まれのアメリカ育ちです。

氏の御父様が、富山県の出身なのです。
Posted by 泉州 at 2018年02月12日 07:23
泉州さん、コメントありがとうございます。

昔の記事にコメントしていただいてうれしいことです。

感謝しております。
Posted by とらちゃんとらちゃん at 2018年02月12日 15:12
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