キリング・ショット

ルイジアナ州でロケをしたクライム・サスペンスだ。なんか似た映画があったと思ったら、タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」だ。両方の映画に出演しているブルース・ウィルスはずいぶん安売りしたものだ。それほど複雑な物語ではないけど、200万ドルの仕事をしくじったのだから無事にすむわけがない。女性をマフィアの手下にしたのが新しい点だと思う。アーロン・ハーヴィーが監督脚本をして、ブルース・ウィルス、フォレスト・ウィッテカー、マリン・アッカーマンが出演している。

「パルプ・フィクション」ほどの緊張感は必要ない。主人公たちが女性になっただけなんだけど、何回も丁寧に映像を繰り返して伏せんだよと教えてくれる。そこまでやってくれると、マフィアのボスのメル(ブルース・ウィルス)も女性たちのリーダー・テス(マリン・アッカーマン)が素人に思えてくる。200万ドル(1ドル80円で3億2千万円)の仕事をしくじったら命がないだろう。カラ(ニッキー・リード)とドーン(デボラ・アン・ウォール)も、警戒心がなさすぎる。

郊外のレストランでテス、カラ、ドーンの若い娘三人が食事をしている。誰かと待ち合わせをしているけど、全然来ない。深夜3時を過ぎておかしいと決め付けて、銃を取り出して客三人と女主人に向ける。ところが女主人はライフルで反撃してきたので、撃ち殺してしまう。コックのビリー(シェー・ウィンガム)が散弾銃を構えて出てくる。その時点で、カラとドーンは死んでいる。そこへ、警察官の服装を着たロニー(フォレスト・ウィッテカー)が入ってくる。

監督・脚本は長編映画2作目のアーロン・ハーヴィーだ。そこまでにいたる説明を所々に挿入してくる。メルの経営しているバーでウェイターをしていたテスは、言い寄ってくる男を適当にはぐらかして財布をスリしている。ある日強引な男性客に言い寄られたときに、ロニーに助けられる。ロニーの紹介でボスのメルに会わされたのをきっかけに、ドラッグ・ディーラーをするようになる。女性三人で組んで、麻薬の取引をするのだ。たった3ヶ月で200万ドルの取引を任せるもの現実的ではない。

ロニーはメルの下で7年間も働いているのに、信用されていない。メルが信用していないのが最初誰かわからないけど、あまり問題ではなかった。真夜中に故障車のふりをして、親切な保安官を銃撃して服装をもらう。そのシーンもやたらと説明的だ。苦しそうな顔をして逃げているのが、テスだったとは最後になってわかった。



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