ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット

ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット尾田栄一郎原作、鈴木おさむ脚本の劇場版オリジナルストーリーで製作された人気アニメシリーズの映画化第11作だ。ルフィ一行が繰り広げる海賊の冒険物語で、新世界が舞台になっている。どうもそれぞれの顔立ちがバタ臭いと思ったら、世界配給を意識したものだろう。日本語で歌う男性の鎮魂歌はすぐに英語にできるだろうし、アヴエル・ラヴィーンの主題歌はそのまま世界市場で通用する。アニメの吹き替えなら簡単に英語版ができる。物語も実にいい。自由や希望が人々に平和を授けないで無法者たちが跋扈(ばっこ)するなら、その無法者と取り締まる世界政府の海軍もろとも消去するという極端な考えは現代にも通じる。

宗教の違いだけで敵対する部族を抹殺する世の中である。敵対させないにはすべてを無に返す元海軍大将Zの考え方は、ゼウスにも通じる。ダイナ岩はダイナマイトのことであろう。静岡地方では夕方5時半からの再放送しかないのであまり詳しくない。でも実写版のあの海賊映画の常識が通じない世界観が目新しい。ネオ海軍という名称もそれらしくて工夫したようだ。ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビンのメンバーや骸骨のブルックに人造人間のフランキーの得意技や由来などは知っておくといい。自分もそれくらいなら全部把握している。

世界政府が秩序維持のために使っているのが海軍だ。その海軍の元大将であるZは、多くの海軍将校を育ててきた。そのZが海軍や世界政府に幻滅したのには理由があった。取り締まってきた海賊が海軍の将校に迎えられたのだ。しかも、部下の多くを殺されてしまってアインとピンズしか生き残らなかった。アインとピンズがZのことを先生と呼ぶのにはそういう理由があった。Zは海軍の基地に侵入して強力な爆薬であるダイナ岩を盗み出す。そして、新世界にある火山島三つを噴火させて海そのものを消してしまう計画を実行に移す。

ルフィたちがZと巡りあったのは、Zが大怪我をして漂流しているのを救ったからだった。医者であるチョッパーが看病をして元気になったZは、ルフィたちが海賊だと知って恩を仇で返して脱走する。Zの右腕には、スマッシャーという怪力を発揮する装置が取り付けられている。その先端には能力者の威力を発揮させないかいろう石でできていた。ルフィがZと戦って勝つには、その武器を打ち破る必要があるのだ。

小学生や幼稚園のお子様から、彼らを引率する親御さんも楽しめる内容になっている。アオキジがなぜか密かにルフィたちを助けるのも、アクセントになっている。アインと戦うと年齢が10歳若返ってしまうのもおもしろい。ナミは20歳も若返り子供になるけど、しっかりとリーダーシップを発揮する。チョッパーやブルックが若くなっても違いがわからないけど、ロビンは10歳若がえっても色っぽい。ナミとロビンが元の年齢に戻るシーンは、お父さん方のお楽しみシーンだろう。

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