ダーク・シャドウ

ジョニー・デップとティム・バートン監督のコンビで、アメリカのTVドラマを原作に映画化した。200年の年月をへて1972年のアメリカ東部の小さな港町に蘇ったヴァンパイアが子孫の家族と協力して、呪いをかけた魔女に復讐する物語だ。まさかこんなコメディだとは思っていなかったので、びっくりした。ジョニデの演技はなりきっているのでいいのだけど、脚本で工夫が欲しかった。ぶっとんだお話はいいのだけど、クロエ・グレース・モレッツの長女の正体があれでは興ざめしてしまった。

1752年リバプールで、両親に連れられたバーバナス・コリンズはアメリカに渡った。コリンズ一族は漁業と缶詰業で財を成し、コリンズポートという町の名前の由来にもなった。青年になったバーバナス(ジョニー・デップ)は召使のアンジェリーク・ボーチャード(エヴァ・グリーン)と関係を持つ一方、清純なジョセッテ(ベラ・ヒースコート)と恋に落ちる。そしてジョセッテと結婚しようとすると、アンジェリークは魔女の威力を発揮してジョセッテを自殺に追い込み、バーバナスをヴァンパイアにして棺おけに閉じ込めてしまう。

それから200年後、1973年に工事中のユンボによって棺おけが掘り出されヴァンパイアになったバーバナスが復活する。コリンズ家の屋敷に帰ってみると、すっかり落ちぶれてボロボロになっていた。そして子孫は、当主のエリザベス(ミシェル・ファイファー)、弟のロジャー・コリンズ(ジョニー・リー・ミラー)、エリザベスの娘のキャロリン(クロエ・グレース・モレッツ)、ロジャーの息子のデイビッド(ガリー・マクグラス)らが住んでいる。デイビッドの世話をする医師としてジュリア(ヘレナ・ボナム=カーター)博士や、召使のウィリーもいた。

さらに、200年前にバーバナスをヴァンパイアにした魔女は、町の実権を握る実業家アンジーとして姿かたちを変えて生きていた。その町へ家庭教師としてビクトリア・ウィンター(ベラ・ヒースコート)がやってくる。子供達二人の家庭教師に雇われるて、コリンズ家に住むことになる。バーバナスはビクトリアを見て、ジョセッテの面影を見る。

200年前からやってきたバーバナスが1970年代の生活に馴染めるわけがなく、色々なカルチャーギャップが笑わせてくれる。仇敵であるアンジェリークに会ったバーバナスは、復讐をしようと戦いを挑む。魔法とヴァンパイアの戦いなので、かなりどぎつい描写が登場する。これがなかなかおもしろいのだけど、キャロラインの正体が秘狼娘だとは突飛なオチだった。それがなければ、許容範囲だったのに残念なのだ。



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