ソウル・サーファー   SOUL SURFER

ベサニー・ハミルトンというプロサーファーの実話をもとに、13歳のときにサメに片腕を失った少女が再びサーフィンに取り組みプロへの道を歩むまでを描いている。最近の実話を原作にした映画の中では真正面から取り組んだ意欲作だ。とくにハワイでロケをしたサーフィンのシーンの迫力が本物なので、映画館での鑑賞をお勧めする。アナソフィア・ロブ演じるベサニー本人もスタントとして参加しており、ドキュメンタリーを見ているような気分になった。

ベサニー・ハミルトンは13歳なのに、大人に交じってハワイカウアイ島でサーフィンの練習に没頭している。父トム(デニス・クエイド)も母ジェリー(ヘレン・ハント)に二人の兄もサーフィンをする恵まれた環境にいた。幼馴染のアラナ(ロレイン・ニコルソン)もプロサーファーを目指しており、練習仲間もいた。地方の大会に出場して、ライバルのマリーナ(ソーニャ・バルモレス・チャン)に競り勝ってスポンサーがつくことになる。

順調にキャリアを積み上げる途中、普段行かない場所に練習に行く。そこでベサニーはイタチザメ(tiger shark)に襲われて、左腕を失う大怪我を負う。救急車で運ばれたベサニーは一命を取り留めるが、大きなショックを受ける。いっしょにいたアラナも自宅に引きこもってしまう。イタチザメは動くものは何でも食べる習性を持ち、ホオジロザメの次に危険なサメだと言われている。

普通なら海に入るのも怖くなり、サーフィンをやめてしまうだろう。ベサニーはサーフィンへの情熱が衰えない。抜糸できれたらすぐに海に戻り、練習を再開する。ハワイの波は普通の天気でも非常に高くて、難しい。片腕になってすぐには通用しないで、大会でいい結果が出ない。教会のボランティアでスマトラ沖地震にあったタイに行く。そこで、ベサニーは海に入るのを怖がる子供達に出会う。そして、サーフィンを使って海に入る楽しさを教える。このシーンがほんとうに感動した。

自分は片腕を失ったけど、海に入るのが楽しい。家族や仲間にも恵まれている。ハードなトレーニングを始めたベサニーは、マスコミに注目されても動じないようになる。サーフィンの大会のシーンが、本格的でいい。波が頭の上から落ちてきて、トンネルみたいに通過する。泳ぎに自信があったら、ハワイに行ってサーフィンをしたくなる。実話をもとにした映画としては、抜群の出来だった。

Bethany Hamilton(ベサニー・ハミルトン)のriding映像。



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