ロボット  ENDHIRAN   THE ROBOT

2010年に映画大国インドで公開されて大ヒットしたエンターテイメント・SFアクション映画が、日本でも公開された。インド映画は市場として世界一の規模を誇り製作本数が多い。その中で最大の製作費37億円をかけて大ヒットした。短縮版の139分のやつを見たけど、これでも充分に楽しめる。しっかりと物語ができていてしかも歌と踊りがある。VFXの発想も型破りでサービス精神が旺盛だ。お近くの映画館でやっているなら必見だ。主演のラジニカーントは「ムトゥ踊るマハラジャ」でお馴染みである。監督はシャンカール。

天才工学博士のバシー(ラジニカーント)は、10年間の研究のすえ自分の姿に似た2足歩行ロボットを完成させる。その名前はチッティといい、歩く走るだけでなくカンフーもできて武器も扱える。空を飛ぶことができないけど、それ以外ならなんでもできる。最初は命令に従うだけの単純なものだったけど、兵士の代わりにするために思いやりなどの感情を付加することを要求される。

プログラムをやり直したチッティは、さらにすばらしい活躍をしてバシー博士の恋人サナ(アイシュリワリヤー・ラーイ)からキスをされてのぼせ上がってしまう。サナに恋をしてしまうのだ。バシー博士と恋人争奪戦をするけど、肝心のサナから拒絶されてしまう。やがて博士自らに廃棄処分されて、ゴミ集積場にバラバラにして捨てられる。ところが、バシー博士の恩士で金儲けをたくらむボーラ博士(ダニー・デンゾンバ)に拾われて、殺人マシーンとして蘇る。

蘇ったチッティの目的は、サナを取り戻すことだ。恋の恨みは恐ろしい。ロボットなので一旦決めた目的は変えることができない。サナを誘拐して研究所を乗っ取り、自分の分身を多数作って人間達に復讐をするのだ。いくら警察や軍隊が束になっても、全然敵わない。

途中で、A・R・ラフマーンの音楽にのせて披露されるダンスシーンがすばらしい。まさにロボットダンスで、元ミス・ワールドのアイシュリワリヤーも抜群のスタイルをみせてくれる。ラストにかけては、ロボットたちが巨大な球体やドリルやコブラに組みあがって人間に対抗する。その大胆な発想がインド映画の勢いを感じさせる。落としどころもしっかりと決着をつけているので、気分よく映画館を出られた。



同じカテゴリー(2012年映画)の記事
レ・ミゼラブル
レ・ミゼラブル(2012-12-21 21:55)

果てぬ村のミナ
果てぬ村のミナ(2012-12-19 22:23)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
ロボット  ENDHIRAN   THE ROBOT
    コメント(0)