マンハント

ジョン・ウー監督が「君よ憤怒の河を渉れ}をリメイクした作品だ。福山雅治とチャン・フンユーのダブル主演となる。無実の罪を着せられた弁護士と彼を追う刑事が遭遇する怒涛のアクションをすばらしいカメラワークで見せてくれる。日本でロケをしていると信じられないくらいの派手な銃撃戦やカーアクション、格闘など迫力満点だ。邦画でも、しっかりと作ればこういう映画ができる見本とも言える。

物語のあらすじはありがちなものだけど、見せ方がうまいので魅了される。製薬会社がスーパー兵士を仕立てる麻薬みたいな薬を秘密裏に開発して、その陰謀に巻き込まれた弁護士(チャン・フンユー)が無実の罪を着せられてしまう。それを追うのが矢村刑事(福山雅治)と助手の百田里香(桜庭みなみ)だ。警察内部でも主導権争いがあり、浅野刑事(トクナガクニハル)も執拗に弁護士を追う。

そして、警察が現れる直前に殺し屋がやってくる。スマートなレイン(ハ・ジウォン)と丸顔のドーン(アンジェスル・ウー)は、地元のヤクザをあっさりと始末する腕の持ち主だ。弁護士が罠にはめられる前に、居酒屋で遭遇しているけどその時は標的ではなかった。日本語と中国語を交えて話すのが格好いい。

弁護士を、水上バイクで追いかける。同じ車に乗ってハンドルの取り合いをする。違う車で追いかける。弁護士と矢村刑事がお互いに手錠でつなぎあって殺し屋から逃げる。牧場の小屋にバイクに乗った殺し屋が突入してきて、撃ち合いになる。日本刀も使う。釘打ち機も使う。身体を回転させて、拳銃を撃つ。それぞれのアクションが格好いいのだ。もう様式美と言っていいだろう。

製薬会社の開発した薬は人間の苦痛を感じなくさせて、筋力を最大限に上昇させる。それは人間兵器としても使える。うまく使えば麻酔薬などで医学に役立つけど、この会社はそんなことを考えていない。

桜庭みなみ演じる新米刑事が福山雅治をよく盛り立てて、活躍する。製薬会社の手先になった刑事にも、しっかりと文句を言う頼もしさも見せてくれる。チー・ウェイ、ハ・ジウォン、アンジェスル・ウーらの女優たちも頑張っている。大阪が主なロケ地になっていることを忘れさせるくらい激しいアクション映画だった。本編終了後の福山雅治とジョン・ウー監督の対談もよかった。星4個。

トラックバック URL
http://torachangorogoro.blog.fc2.com/tb.php/395-9611f2dd


同じカテゴリー(2018年映画)の記事
アリー/スター誕生
アリー/スター誕生(2018-12-21 21:33)

来る
来る(2018-12-11 22:35)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
マンハント
    コメント(0)