シュガー・ラッシュ:オンライン

ゲームセンターの違う機械のキャラが、電源タップの中の世界で友人になる物語の第2弾だ。美少女レーサーのヴァネロペと壊し屋のラルフが、今度はインターネットの世界に飛び出して大混乱を巻き起こす。それが一見すると子供向けの内容だと思われそうだけど、ネットの専門家が見ても実に示唆に富んだものになっているのだ。セキュリティーの大切さややぶり方、炎上の本質、炎上しない方法、軽薄なネットジャンキーの実態などが面白おかしく描かれている。

ヴァネロペが住んでいるのはお菓子の世界でレースをするゲームだ。彼女はそのゲームのレーサーで随一の腕の持ち主だ。その友人のラルフは、ブロック壊しのゲームの壊す役だ。力持ちであるのが特徴だ。ゲームセンターが営業を終わると、電源タップの中にゲームキャラが集まってワイワイ騒ぐのだ。それはそれで面白い。

シュガー・ラッシュのゲームをしているときにラルフが勝手にコースを変えたので、ヴァネロペがそちらに走っていく。ゲームのハンドルを握っている子供と違う方向に行ったので、ハンドルが壊れてしまう。ハンドルは新品がなくて、eBayで探すしかない。でも、値段がシュガー・ラッシュのいち年間の稼ぎよりも高いので、ゲームセンターの持ち主が断念する。シュガー・ラッシュの機械が撤去されるとヴァネロペは存在できなくなるので、困ってしまう。

そんなときに、ゲームセンターにWi-Fiが設置されてインターネットに接続する。すると、電源タップに住んでいたヴァネロペとラルフは、ゲームのハンドルを探しにインターネットの世界に飛び出していく。ネットの世界が視覚化されて、実にわかりやすい。迷惑なポップアップ広告が邪魔だったり、グーグルやツイッター、アマゾンなどの有名サイトが立派な建物として描かれている。検索バーでは検索候補を勝手に先回りして言ってくれるおせっかいぶりも面白い。

捜し物のハンドルをeBayで破格の高額で競り落としたので、その金額を稼ぐために二人は困ってしまう。そこで、ヴァネロペは胡散臭いスピードレースに挑戦して高額賞金を獲得しようと計画する。でも、ことは簡単に行くわけもなく、レースで勝てない。闇レースなので絶対に賞金を持ち出せないようになっていたのだ。そこから動画サイトで稼ぐことを思いつくけど、ヴァネロペがネットの世界に住みたいと言い出して、ラルフとの友情に溝ができてしまう。

そんなことをしていたら、ウィルスを撒き散らすことになって、インターネット世界が危機に陥ってしまう。二人はインターネットの世界を破壊してしまうのか、一緒にゲームセンターに戻ることができるかの。「サマーウォーズ」みたいな感じだった。星4個。

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