グレイテスト・ショーマン

「ラ・ラ・ランド」の作詞・作曲家チームがヒュー・ジャックマンを主演に迎えて作った。実在の興行主P・T・バーナムの半生を描いたミュージカル作品になっている。これは楽曲がすばらしい。物語の進行や内容とピッタリ合致しているので、セリフがなくても歌を聞いているだけで感動が伝わってくる。ゴールデングローブ賞歌曲賞を受賞して、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされているだけのことはある。登場する俳優も個性豊かでみんな歌がうまい。

19世紀半ばにフィニアス・テイラー・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、幼馴染のチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚する。勤めていた会社が倒産して、一家は極貧生活に陥る。でも、アイディアマンのバーナムは博物館を買い取って見せ物小屋として売り出そうとする。でも、動物が剥製ばかりなのを子供たちに指摘されて、方針転換する。個性豊かがユニークな人々を募集して、彼らの特徴を逆に見せる工夫をする。

背の低い人には馬に乗せてナポレオンを演じさせたり、背の高い人にはその高さを強調したものを考える。ほかにも空中ブランコやひげを生やした女性、入れ墨が全身にある人などを集めてくる。まだ、人種差別が激しい時代だったので、人々の風当たりは厳しいけど、興行としては大成功する。ビクトリア女王に謁見することになって、どうするか悩むことになる。

英国に渡ったのを機会に、オペラ歌手のジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)をアメリカに連れてきてアメリカ全土を回る。また、上流階級出身のフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)を演出に採用したりする。色々と困難なことにも出会うけど、最終的にはテント形式のサーカスという興行を確立する。

そこまでの物語のすべてに、歌が振り当てられている。セリフがそのまま歌詞になっているくらいにわかりやすく、ノリノリのメロディーに魅了される。とにかく、見ていて楽しいのだ。人間ドラマとしてはあまり深くないけど、それを補ってあまりある音楽性にやられてしまった。星4個。

楽曲とそれが歌われるシーン
「ザ・グレイティスト・ショー」 オープニングとエンディング
「ア・ミリオン・ドリームズ」 新婚時代に夢を見るシーン
「カム・アライヴ」     
「ジ・アザー・サイド」  演出家を勧誘するシーン
「ネヴァー・イナフ」   女性オペラ歌手の圧巻の歌唱
「ディス・イズ・ミー」   仲間に入れてもらえない人たちがくじけないと歌う
「リライト・ザ・スターズ」  白人の男性と空中ブランコの黒人女性が歌うシーン
「タイトローブ」     妻が夫を思って歌うシーン
「フロム・ナウ・オン」   何もかも失ったバーナムが励まされるシーン

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