ブラックパンサー

マーベル・コミックのキャラクターで、黒人ヒーローの”ブラックパンサー”を主人公にした作品だ。ブラックパンサーがどのように生まれて正義の味方になったのか、詳しくわかるようになっている。マーベル・コミックの色々な作品で、やっぱり主人公の生い立ちを描いた第一弾が一番わかりやすくて内容が濃密だと思う。何人もヒーローが出てくると、お祭り映画みたいになってしまう。アフリカ文化に根付いた状況設定がいい。特に外見は貧しい農業国で、実は超文明国というギャップが面白い。

アフリカ中央部に位置する架空の国ワカンダは、ヴィブラニウムという鉱石のおかげで超文明国として発展している。でも他の国からは真の姿がわからないようにして、貧しい国であると思わせていた。国王が突然亡くなったので、息子のティ・チャラ(チャドウィック・ポーズマン)が跡継ぎになる。国王の役割はヴィブラニウムという鉱石の存在を隠し通し、その秘密が外部にもれないようにすることだった。そして、本来国王になるには決闘の儀式をして勝つことでブラックパンサーの称号を得られるのだ。

でも、心の準備がないままに国王になってしまったので、ティ・チャラは精神的に未熟な面を持ったままのブラックパンサーだった。秘密を奪おうと侵入してきた敵との戦いで、なんとか勝利するけど、外国には虎視眈々とワカンダのことを探ろうとするものが存在した。それは、前の国王の弟の子供で、ティ・チャラの従兄弟にあたるキルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)だった。キルモンガーはアメリカ育ちであり、目の前の父を殺された恨みを持っていた。

キルモンガーはアフリカのワカンダにやってきて、自分に王座を引き渡せと脅迫してくる。血筋としては王になる資格を持っており、それなりの能力もあったので、一旦王の座を奪われてしまう。そこで、ティ・チャラとキルモンガーの間で王座を巡る争いが起きる。ティ・チャラの元恋人のナキア(ルピタ・ニョンゴ)、女戦士のオコエ(ダナイ・グリラ)、CIAエージェントのロス(マーティン・フリーマン)たちを巻き込んで大騒ぎになってしまう。

ティ・チャラの妹で天才科学者のシュリ(レディーシャ・ライト)も色々な秘密兵器を開発していて面白い。キルモンガーと武器商人のクロウ(アンディ・サーキス)が組んでいるのは、いかにも悪という感じがする。ブラックパンサーのスーツの機能が超人的で面白い。またヴィブラニウムが治癒能力を持っているのもいかにもという設定だ。それなりに楽しめるSFアクションという様相だった。星3個。

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