トレイン・ミッション  上映時間105分、実際の乗車時間82分



「フライト・ゲーム」のコンビ、リーアム・ニーソンとジャウマ・コレット=セラ監督が4度目のタッグで贈るサスペンス・アクションだ。いやはやすごい映画を見てしまった。賞を取るような映画ではないけど、その緊迫感と作り手の本気度がひしひしと伝わってきた。NYのグランドセントラル駅から終点のコールド・スプリング駅までの地図を調べてみたら、実際の乗車時間が82分だとわかった。映画の上映時間が105分なので、ほぼリアルタイムでの乗車体験ができる映画になっている。これは傑作だと思う。

60歳になるマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)はNY市警で働いた後に、転職して10年間保険会社にいる。10年間毎日郊外の自宅から電車通勤しており、同乗しているお客は顔見知りだ。映画の冒頭にそれまでの彼の人生を簡単に紹介している。いつものように仕事を始めたけど、上司から解雇を通達される。呆然としたマイケルはバーに寄り、警官時代の元同僚マーフィー(パトリック・ウィルソン)に出会う。懐かしく話をするけど、自分の未来を考えるとうわの空だ。

いつもの帰る時間になって、通勤電車に乗る。なぜか手荷物検査をしているのがおかしい。他にもいつも乗らないお客がいるので、少し気になっている。そんな彼の前に女性が座り、世間話を始める。そして、ゲームをしないとかと提案してくる。その内容はトイレに2万5千ドルがあるから、大きな荷物を持った終着駅で降りるプリンという人物を探してくれというのだ。成功したら7万5千ドルも払うという。それは合計10万ドル(1069万5187円)だ。提案した女性はすぐに電車を降りてしまい、トイレには本当に2万5千ドルがあった。

そんなバカな話があるかとびっくりするマイケルは、途中下車する男性に新聞で警察に連絡するように書いて渡す。でも、その男性は駅前で車道に押し出されて車にひかれてしまう。さらに妻と息子を人質に取られて、列車に同乗していた私服警官が射殺されてしまう。100人くらいの乗客の中から常連客ではなくて、大きな荷物を持ったプリンという人間を探さないといけなくなる。

もうここからは怒涛の展開だ。走り続ける電車の中からどうやって謎の人間を見つけられるのか。しかも、どうやらこのゲームを仕掛けてきたやつが悪者で相当の権力の持ち主だということ、警察内部にも通じていて誰が味方なのかわからない。ボケっと見ていると気が付かないけど、電車に乗るまでの色々なシーンにヒントが散りばめられている。電車の乗客には何も罪がないのは明らかだ。どうやって解決するかは、映画館で確認してほしい。星4個。

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マイケルの息子が通う大学はシラキュース大学という私立大学で、名門大学として知られている。


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