アメリカン・アサシン

ヴィンス・フリンのベストセラー小説を原作に、「メイズ・ランナー」のディラン・オブライエン主演で映画化した作品だ。CIAの工作員になる主人公の始まりのエピソードという内容だ。「ミッチ・ラップ」シリーズは全米ベストセラーらしい。日本では知名度がない。婚約者を殺されてCIAの工作員になった主人公の活躍を描いている。つまり、新米の工作員が一人前になる物語だ。

数あるスパイ映画と比べると、地味なのだ。地味だけどリアリティーをすごく追求している。全然スーパーマンではないし、怪我もする。這いつくばって敵を追っていく。しかも、最初は婚約者を殺された復讐のために任務につくのだ。国家のためではなく、個人の復讐のためなのだ。そのために身勝手な行動もするし、周辺とも衝突する。

それでも、70kgの核爆弾を水中に捨ててそれが爆発したシーンのリアルさは半端ない。70kgの塊だから海に捨てたら、どんどん沈んでいく。それがタイマーで爆発すると、海が陥没してキノコ状に盛り上がり大津波が出現する。その大津波の威力は空母や駆逐艦をひっくり返しそうになる。また爆風で空母などの窓にヒビが入り、水が船内に入ってくる。

それと、物語の内容では誰が味方かわからないことだろう。訓練の教官であるスタン・ハリー(マイケル・キートン)もなんだか信頼できるのかわからない。トルコだろうか現地で協力するアニカ(シーヴァ・ネガー)も、本当に味方なのかわからないから困るのだ。めまぐるしく変わる人物相関図を頭に描いて修正しながら、話を追いかけていくしかない。

とりあえず、海中で核爆弾が爆発したので放射能の拡散が少なくて済んだという。それも本当だろうかと疑ってしまう。浅い海中なら放射能は拡散すると思う。まあ、星3個。

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