おっぱいバレー

綾瀬はるか主演の映画は「ICHI」と「ハッピーフライト」を見ているけど、これは不純な動機で劇場に行った。「先生、おっぱいを見せてください。」と言われた新任教師が、どう対処するかそれが楽しみだった。ところが、その期待はいい方向で裏切られた。そんな不純な動機は、全く忘れられるくらいの感動が待っていた。

1979年北九州は、まだ石炭産業が盛んで活気があふれていただろう。中学生の男子は、女子よりも子供じみていて大人になりきれていない。深夜番組の11PMを見たいけれど、なかなか自宅のテレビでは親の目があって見ることができない。おっぱいの感触は、自転車で猛スピードで風を切ったときに手のひらで空気をモミモミで代換えして楽しむ。

部活動がしっかりと機能するには、顧問の先生がしっかりと指導できるかどうかで決まっていたと記憶している。今はどうなのか知らないが、わてが中学生のころの体育会系部活動はそうだった。顧問がいないようなこの男子バレー部では、生徒たちはなかなかやる気にならない。そこで、先生に成り立ての寺嶋美香子(綾瀬はるか)は、地区大会で一勝したら「おっぱいを見せる」と約束してしまう。

美香子先生が始めて挨拶したときに、高村光太郎の「道程」を紹介する。でも、男子生徒たちは「童貞」と勘違いして、朝礼が大騒ぎになる。まあそこから、「おっぱい」騒ぎになるのは付箋になっている。男子バレー部のメンバーは全く練習をしないで、ただ部室で時間をつぶしているだけだ。そこで、美香子先生はやる気を出させようと、リーダー各の部員の申し出を受けてしまう。

同じ中学の女子バレー部と試しに試合をしても、コテンパンにやられて相手にならない。バレーに素人の美香子は、本を買って勉強したり経験者の親(仲村トオル)にも助けを求める。
三年生5人とバレー経験者の一年生が、一つにまとまるまで一騒動ある。未経験の三年生があまりにもやる気がないので、一年生が部を離れてしまう。

そこからの展開は、お決まりの展開なのだが結構意外性もあった。ませた中学生の女子と、子供のままの男子。新任教師と先輩教師。色々な人間関係が、実に生き生きと描かれている。笑いあり、ひやひや感ありの爽快な映画だった。




同じカテゴリー(2009年映画)の記事
空気人形
空気人形(2009-12-27 15:52)

アバター、字幕版3D
アバター、字幕版3D(2009-12-24 21:23)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
おっぱいバレー
    コメント(0)