ターミネーター4  救済されるのは誰だ

先行上映で、一足早く見た。題名は「ターミネーター4」となっているが、原題はsalvation(救済)という副題がついた新しいシリーズの始まりだ。なんでも、ここから3部作になるそうで、「スターウォーズ」と同じやり方だ。時間的にも前三作と整合性を保つように、脚本が書かれている。

2004年に核戦争が起きて、世界全体が不毛の地になった。スーパーコンピューター「スカイネット」が、人類を敵とみなして核戦争を引き起こし生き延びた人々は、抵抗軍となっていた。30代中盤の年齢になったジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は、抵抗軍の最前線のリーダーになっている。スカイネットは第1作で登場したT-800ではなく、一つ前のT-600というロボットを使って人類を攻撃していた。

他にも登場するのは、空を飛び探索機能と攻撃をするハンターキラーや水の中を行くスネイク型やバイクのように自立走行するモトターミネーター、それに人間を大勢捕獲するハーベスターなどがある。それらのロボットは頭を破壊されると動けなくなるので、三作目のT-Xのような強さはない。でも、人間の持っている兵器も現在のアメリカ軍の装備と変わらないので、戦闘シーンが熾烈だ。

さらにおもしろいのは、映画の冒頭2003年、核戦争直前に死刑囚だったマーカス・ライト(サム・ワーシントン)が、命を助けてもらうのと引き換えに、サイバーダイン社の研究のために献体をする。そのマーカスが、15年後の2018年、ジョン・コナーの前に連れてこられる。そして、ジョンの父親になるはずのカイル・リース(アントン・イェルチン)という少年が、スカイネットの基地に連れて行かれたと告げる。

そこから、ジョンとマーカスはスカイネットの基地に潜入するために行動を開始する。ところが、マーカスは、人間の肉体組織と機械の骨格を持った今まで見たことがない存在だった。そこで、「生きたければ、おれを信じろ」というせりふが登場する。

「I'LL be back(必ず戻る)」というせりふも登場するので、全くサービス精神は満点だ。ジョン・コナーという存在は、もはや抵抗軍のリーダーとして必須のキャラクターだと我々観客はわかっているので、余計な心配をしなくていい。

考える暇もなく次々に登場する最新のVFXを使ったアクションが展開されて、最後まで楽しめる仕掛けになっている。全く見事なサービス精神と、前三作をしっかりと研究したマニアらしいところが非常にいい。これなら、2029年まで物語が続いても見てしまうと思った。ゴロゴロ。



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この記事へのコメント
とらちゃんさんへ

おはようございます。
いつも、気になる映画の
とらちゃんさんのコメントを
楽しみにしている一人です。

「愛を読むひと」すご~くみたいです。
夏休み前に、是非行きたいな~
ステキな解説をありがとうございます。

そして一つ教えてくださいませ。
このターミネーター
小学4年の二男も映画館で見ても
大丈夫でしょうか?
他・・・
私以外の男衆3人(パパ 兄弟)は
トランスフォーマーに釘付けです ^^
Posted by sweetkana♪sweetkana♪ at 2009年06月28日 09:50
sweetkanaさん、こんにちは。
ターミネーターを小学校4年生のお子さんが見ても、大丈夫だとは思います。
人が死ぬ場面もあるけど、その描写は詳細ではないです。

できれば、映画は家族全員が同じ作品を見たほうが思い出に残ると思います。
ゴロゴロ。
Posted by とらちゃん at 2009年06月28日 13:27
とらちゃんさん

早速のお返事、ありがとうございます。
ターミネーター!
安心しました。
事前予習も家族で万全^^
後は、映画館となったところで
大丈夫かな~?と心配になった次第です。
ありがとうございます。

>映画は家族全員が同じ作品を見たほうが>思い出に残ると思います。

うふふ
ほんとに、そうですね~
家族それぞれの
面白い反応や、感想がかえってきて
それがまた
楽しい思い出にもなりますしね。 ^^

また教えてください ありがとうございます。
Posted by sweetkana♪sweetkana♪ at 2009年06月28日 18:23
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