アメリア 永遠の翼

ららぽーと磐田で、少し遅れて公開されたものを見た。オスカー女優であるヒラリー・スワンクを主演に、リチャード・ギアが夫役で共演している。ヒラリー・スワンクは製作総指揮もやっている熱の入れようだ。1927年のチャールズ・リンドバーグの単独大西洋横断飛行の翌年1928年に、アメリア・イヤハートは女性としてはじめて大西洋横断に成功した。アメリカでは非常に有名な女性らしいが、日本ではリンドバーグほどではない。でも、自由に空を飛び続けたいという彼女の情熱には感動するしかない。映画としては、アメリアの偉業を次々に紹介している伝記映画のようで物語に盛り上がりが少ないけど、一見の価値はある。

以下後日。子供の頃のアメリアは、父が操縦する飛行機を見て空を飛ぶことにあこがれた。その一途な思いは、リンドバーグの成功によって徐々に現実に近づいていく。リンドバーグの成功を支援したジョージ・パットナム(リチャード・ギア)は、次のプロジェクトとして女性の飛行を考えていく。電話を受けたアメリア(ヒラリー・スワンク)は喜んで駆けつけるが、単独飛行でないことに少し残念になる。でも、1928年6月男性二人と彼女は大西洋横断に成功する。

ジョージとアメリアは次の計画に向けて資金集めで行動を共にするうちに、恋に落ち結婚する。1932年5月20日には、カナダのニューファンドランドからロッキード・ベガでアイルランドの牧場まで到達して単独飛行に成功する。その後もアメリアは、次々と飛行記録を樹立していく。途中でジーン・ヴィタル(ユアン・マクレガー)と付き合うようになる。でも、アメリアは家庭で落ち着くような女性ではなかった。

1929年に始まった世界恐慌の真っ只中、アメリアはファーストレディーのエレノア・ルーズベルト(チェリー・ジョーンズ)を乗せて夜間飛行するシーンがすばらしい。世の中の多くの人々が職がなくて苦しんでいる状況で、アメリアは自分の役目は世界一周を成功させることだと確信したのだろう。1937年に、フレッド・ヌーナン(クリストファー・エクルストン)をナビゲーターにして、ロッキード・エレクトラ10Eで赤道上世界一周に挑戦する。

5月21日にカリフォルニアを出発して、フロリダやアフリカと飛行を続けていく。6月30日にはニューギニアのラエで、天候の回復を待つ。7月4日の独立記念日にアメリカに到達したかったのか、7月2日にはハウランド島を目指して飛び立つ。そのハウランド島は非常に小さい島で、悪天候で見つけるのは至難のことだった。無線の詳しいやり取りが映画で詳しく描かれている。遭難後、アメリカ軍は旧日本軍と共同で捜索活動を行っている。ヒラリー・スワンクがどうしても演じたかったアメリアの執念は、痛いほど伝わってきた。



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