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アメコミ原作の映画だ。引退した超危険人物が現役の若造を相手に大暴れする痛快アクションになった。ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンらが、若い者に負けない活躍をする。

登場人物すべてが何らかの役割を持ってお話に絡んでくる脚本は、見事としか言い様がない。重機関銃から狙撃銃まで扱うヘレンが格好いい。敵同士なのに、恋に落ちたスパイの物語は大人にしかわからない。お見事。携帯より投稿。

欧米各国もシルバー世代の人口比が増えて、こういう引退した方々の活躍する映画の需要が出てきた。引退しても若いときに身につけた技術は衰えることない。若者に負けるのは持久力と瞬発力だけで、この映画の展開のようにユーモアとペーソスなどの人生経験では勝っている。酸いも甘いも知り尽くしたベテラン俳優の余裕のある演技が、しっかりした脚本のおかげで楽しい映画になった。

オハイオの田舎町で一人寂しく引退生活を送る元CIAエージェント・フランク(ブルース・ウィリス)は、年金課の職員サラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話で話をするのが楽しみだ。規則正しい生活とトレーニングを欠かさないフランクは、サラとデートの約束をする。その直後、特殊部隊に襲撃されるがやっつけてしまう。サラにも危険が及ぶと判断したフランクは、誘拐同然の形でサラを連れ去る。

老人ホームで元上司のジョー(モーガン・フリーマン)は、肝臓がん末期である。でも、女性介護師のお尻を見て喜ぶ元気があった。他のメンバーは、LSDを長年打たれ続けたマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)の行っちゃってる具合がすごい。フランクはロシア大使館に乗り込んで、長年の宿敵だったアイヴァン(ブライアン・コックス)に助けを求める。なんと、真相を探るためにCIA本部に乗り込むので、IDカードなどを準備してほしいと頼む。全く、笑ってしまう。

さらに、元M16のスナイパーを演じるヘレン・ミレンの役名がヴィクトリアだ。それに、軍需産業の社長を演じるリチャード・ドレイファスの役名は、アレキサンダーだ。役名がその人物像を物語っているのが、おもしろい。パトカーが降りてスピンする車体をよけて追っ手を銃撃するシーンや、ロケットランチャーの砲弾をピストルで爆破するシーンもおもしろい。わてが一番好きな話は、イギリスのヴィクトリアがソ連のアイヴァンと許されない恋に落ちて、彼を狙撃するがわざと死なないように急所を外すエピソードだ。



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