GANTZ    上映時間が長すぎないか

奥浩哉原作の同名漫画を日本の製作者によって映画化された。なんでもハリウッドも映画権を欲しかったらしいが、日本テレビと東宝関係の製作委員会が権利を得た。欧米各国でも有名な漫画らしいけど、わては全く知らない。死んだはずの人間が「GANTZ(ガンツ)」という謎の球体によって、呼び出されてなんとか星人という謎の怪物と殺し合いをさせられる。2部作の前半であるこの作品を見ても、仕組みはわからない。わてが気になったのは、130分という上映時間の長さだ。一つ一つのシーンが間延びしていて、退屈になった。いくら説明が必要だからといっても、2時間以下の尺にできたと思う。

地下鉄のホームで就職活動中の大学生・玄野計(二宮和也)は、小学校の同級生・加藤勝(松山ケンイチ)に出会う。加藤が線路に落ちた男性を救おうとホームから飛び降りるが、電車が近づいてくる。倒れた男性はなんとかホームの上にあげるけど、加藤を救おうと玄野も線路に降りて電車にひかれたはずだった。でも、次の瞬間二人は閉鎖空間のマンションの一室で目を覚ます。二人の前には、黒い球体があってそのまわりにも数人の人間がいた。

どうも事情を知っている西丈一郎(本郷秦多)や真っ裸で出てきた岸本恵(夏菜)がいた。黒い球体から、液晶表示で次の指示をする文字が出る。そして、球体の両側が開いて各自の名前が書かれたアタッシュケースと武器と思われる銃が出てくる。銃だけを持つものもいるし、アタッシュケースを開けて黒いボディースーツを着るものもいた。次に、ねぎ星人と対決しろいう表示が出ると、全員が対決場所に転送される。

ねぎ星人との対決で、数人が死亡して西丈や玄野と加藤と恵らが戻ってくる。一つのミッションが終わると、各自は自分の家で目覚める。どうも、夜間にミッションが行われる決まりになっているようだ。ラジカセの大好きな田中星人との対決は、立体型駐車場で行われる。次のおこりんぼ星人との対決は、どこかの仏像展示の博物館だろう。全く無気力な就職活動をしていた玄野は、「人にはそれぞれ役割があり、その役割を実現することが人間の務め」だとマニュアル通りに就職面接で答える。

それが、ミッションを重ねるごとに言葉に力が入り現実的になっていく。誰が消えて誰が残るかは、映画館で確認してほしい。エンディングクレジットが終わってもしっかりと予告編があるので、最後まで席を立ってはいけない。予告編に重大なヒントが含まれているからだ。それにしても、もう少しテンポよく話を展開してもいいと思うのだが。これも、製作者の意図したことなのだろうか。続編の方がおもしろそうなので、見る予定だ。

2月3日追記。どうも、シーンごとの時間が長いのは漫画の描写と密接に関係していると感じた。原作漫画を見ている方には、この映画のテンポがいいのかもしれない。わては原作漫画を一回も読んだことがないのでわからないだけど、ふと思った。



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