英国王のスピーチ

携帯より速報。アカデミー賞作品賞・監督賞・主演男優賞など4部門を獲得した。第2次大戦直前に兄に代わって国王になったジョージ6世(コリン・ファース)が、子供の頃からのきつおんを克服して国民の前でスピーチをするまでが描かれている。ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)とのトレーニングが実に丁寧で共感を呼ぶ。彼場合は子供の頃のトラウマからそうなってしまったけど、うつ病の自分自身と照らし合わせてみると前に進む勇気をもらえた。

以下PCより。ジョージ6世の妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)が2回プロポーズを断ったのは、皇室という世界に飛び込んで生きていくことができるか不安だったと打ち明けるシーンがある。通常の職業の男性ならそんなことはないだろう。いくら有名なスポーツ選手でもタレントでも、家族がおおやけにさらされるのは皇室だけではないか。現代でこそマスコミの取材があるけど、当時は高貴な存在だったはずだ。

父親のジョージ5世(マイケル・ガンボン)は、兄エドワード8世(ガイ・ピアーズ)だけでなく弟ジョージ6世にも公共の場でのスピーチをさせてきた。でもジョージ6世は子供の頃の兄弟の比較から、吃音が治らない。自分自身も言語療法士に積極的に治療を仰ぎ、妻エリザベスも積極的にいい医者を探し回っていた。ある日、スピーチ矯正専門というオーストラリア人のライオネルを見つける。夫を連れて来ると、今までのやり方と全く違う方法を見せられて期待が高まる。

精神的要素が高いからと、ライオネルはジョージと友達のように接することを要求する。国王という唯一無二の人物だからそこまでの取り組みが成功したのだと思う。現代では治療法も進化しているかもしれないけど、当時の最も効果的な方法だと思う。顔の筋肉をほぐしたり、体操までやっていく。もちろん、腹式呼吸は欠かせない。そして、何よりもいいのは現在のエリザベス女王と妹が可愛い子供で、家族の理解がある点だ。さらに、ライオネルの家族とのふれあいも少し描かれている。

ナチスドイツがポーランドに侵攻して、イギリスとの開戦が決定的になると兄にかわって王になったジョージ6世のスピーチが必要になる。その演説の内容は誠実で、民衆の生活を思いやっている。当時のイギリスの庶民と王室の関係は、非常に信頼感がある。世界中の人々がラジオから聞こえてくる声を聞くシーンは、感動で胸が熱くなった。

わては日本の現在の皇室で問題になっている件で、うつ病患者として少し書く。皇室に住むこと事態がストレスになっているなら、環境を変えない限り回復は難しいと思う。兄エドワード8世の物語は映画になっているほど有名な話らしいけど、日本の皇室もそのくらいオープンになったほうがいいと思った。



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