とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver

実在のボクサー、ミッキー・ウォードをモデルにした映画だ。これはすごいボクシング映画だ。「レイジング・ブル」もすごかったけど、ボクシング映画としてもアイルランド系の家族の物語としても傑作だと思う。マーク・ウォルバーグ自ら製作と主演をして本格的なトレーニングをしているし、クリスチャン・ベイルにいたっては元ボクサーと薬物中毒という役になりきっている。試合のシーンはボクシング中継を見ているようだし、ウォードの家族の物語はドキュメンタリーのような現実感があった。映画館で是非見て欲しい。

アカデミー賞助演男優賞（クリスチャン・ベイル）と助演女優賞（メリッサ・レオ）を獲得しているけど、そのほかの映画賞でも多くの受賞をしている。マサチューセッツ州ローウェルの町に行き、登場人物のみならず住民にしっかりと聞き取り調査をした。トレーナー件警官役のオキーワは本人が演じているし、シュガー・レイ・レナードも本人役で出演している。そのほかにも、ウォード家の姉妹や親戚が出演している。ここまで徹底的に準備をすれば、リアルな映像が撮れないわけがない。

ミッキー（マーク・ウォルバーグ）は街の英雄的存在の兄ディッキー（クリスチャン・ベイル）に子供の頃からボクシングを教えられ、トレナーとしてパートナーになっている。でも練習時間になっても薬物におぼれて来ないことが多い。またマネージャー役の母アリス（メリッサ・レオ）は多くの家族を抱えていることもあって、目先のお金にしか執着していない。マッチメイクもでたらめで、9kgも体重が重い選手との試合を引き受けてミッキーは無残な負け方をする。