カンフー・パンダ2

太ったパンダが活躍するアニメ「カンフー・パンダ」の第2作目だ。3D版もあるけど、わては2Dで見た。物語がしっかりしているので、どちらで見ても楽しいだろう。パンダのポーはもうカンフーの達人になっているのだけど、自分の出生の秘密が疑問になる。敵となる孔雀の模様が赤ん坊の頃の悪夢を思い起こさせて、育ての親が産みの親でないことに苦しむ。産みの親はもうこの世にいないらしいと知ったとき、パンダのポーは精神的に成長してもう一段階上達する。おのれの内面に素直になるとは、武道の名人の境地だ。たくましくなったパンダが大活躍する様子を映画館で見て欲しい。親子で見るにはもってこいの内容だ。

字幕版の上映があれば、ジャック・ブラックやアンジェリーナ・ジョリーにダスティン・ホフマン、ルーシー・リュ-、ジャッキー・チェンらの声を楽しむことができる。ジャン=クロード・ヴァン・ダムも出ているので、機会があったら見たいものだ。パンダのポー(ジャック・ブラック:山口達也)、マスター・タイガー(アンジェリーナ・ジョリー:木村佳乃)、マスター・ヘビ(ルーシー・リュー:MEGUMI)、マスター・モンキー(ジャッキー・チェン)、マスター・カマキリ、マスター・ツルたちがマスター軍団だ。平和な世界を脅かすものが出現する。

孔雀の王から追放された息子が、凶暴な性格をそのままにシェン大老となって帰ってくる。狼(ウルフ)を手下にして、大砲のような武器を作り世界を征服するために帰ってくる。自分の親を追放して、国を乗っ取って世界を征服するために船で海に出ようと計画していた。でも、予言オババには、「黒と白の身体をした勇者に阻止される」と言われ続けていた。そこで、シェン大老はパンダを滅ぼそうとする。

パンダのポーは、育ての親に引き取られる前にそのパンダ滅亡計画に遭遇していた。シェン大老に出会ったとき、悪夢が襲ってきたのはそのためだったのだ。敵が作っている大砲も動物達には強力な武器であり、並大抵のことでは太刀打ちできない。でも、ポーはシーフー老師(ダスティン・ホフマン:笹野高史)が落下する水滴を自在に操る技を教わる。簡単にその技を習得することはできないが、苦しみぬいて自分のものにする。

この映画を見ていると、桃の木が出てこない。もう東洋的な文化への尊敬の念が薄くなっているように思った。なぜなら、パンダの生息を脅かしたのは中国であり、大陸から海に武力進出をしている中国を皮肉っているとしか思えないからだ。孔雀の模様が、どうもあの国の赤い色に重なっているように思うのは考えすぎだろうか。そのような深読みをしなくても、楽しい映画になっているけど。



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