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「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビ、「パラノーマル・アクティビティ」のオーレン・ペリがタッグを組み作ったホラー映画だ。脚本リー・ワネル、監督ジェームズ・ワンだ。残暑続く夏にホラーを見て涼しくなりたい方には、最適の怖い映画だった。タッチの幽体離脱ではないけど、しっかりと配置された伏せんを全部丁寧に回収してくれるので笑ってしまうほど怖いと言える。冒頭の音楽からして、神経を逆なでするような不協和音を使い不快感が増していく。登場人物が怖がっている対象を見せているのに、映画が終わるまで恐怖が続く脚本は見事としか言えない。あまりにも、出来すぎていて笑えてきた。

変な機械を持って怪奇現象を計測したり、撮影しているタッカーはアンガス・サンプソンという俳優だけど、スペックスは脚本を担当したリー・ワネルだ。彼ら二人が車で立ち去る際に、「撮影したフィルムが一番大切なんだ」と言う。そのせりふがばかに強調されていたのは、本当の製作者が入っていたというユーモアがあったのだ。夫のジョシュ(パトリック・ウィルソン)の結婚する前の写真がアルバムに一切ないというのが、ラストに生きてくる。写真を撮られるのが嫌いだというのは、彼自身言っていないのでおかしいとは思った。

ジョシュと結婚したルネ(ローズ・バーン)は、小学生の長男ダルトン(タイ・シンプキンス)・次男フォスター(アンドリュー・アスター)に赤ん坊のカリを連れて屋敷に引っ越してくる。ジョシュは小学校の教師をしているのに対して、ルネはシンガーソングライターのようだ。一人で留守番をしているルネは屋敷に何者かがいることに気づき、長男ダルトンは屋根裏部屋で梯子から落ちてこん睡状態になってしまう。医者からは原因不明と言われ3ヵ月後、ダルトンは自宅で意識不明のまま療養することになる。

ダルトンを自宅で世話するが、相変わらず不気味な現象が続いている。教師をしている夫は、息子の医療費を稼ぐためにテストの採点を引き受けて残業にせいを出す。耐え切れなくなった妻は引越しを主張して、小さい現代的な家に移る。でも、相変わらず不気味な人影が見える現象が続いた。ジョシュの母ロライン(バーバラ・ハーシー)が来て、ジョシュが子供の時に同じようなことがあったと打ち明ける。ついに、霊媒者エリーズ(リン・シェイ)と助手のタッカー(アンガス・サンプソン)とスペックス(リー・ワネル)を招く。

母とエリーズは知り合いのようで、徐々に秘密が明らかになる。なんとダルトンは、幽体離脱して彼の身体には霊魂が宿っていないとわかる。その特性は父親のジョシュから遺伝されたものだという。ダルトンの肉体だけになった身体に、死者の魂が宿るために狙っているのだという。そして、ダルトンの戻れなくなった魂を取り戻すために、父親のジョシュが幽体離脱して救うしかないとわかる。ここまで書いてしまっても、映画を見るともう一つ怖いおちがあるので大丈夫なのだ。確実に涼しくなれます。



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