世界侵略:ロサンゼルス決戦

第二次大戦中1942年2月24日から25日にロスで実際に起きた日本軍の襲撃勘違い事件にヒントを得て、作られたエイリアンの侵略と対決する海兵隊の活躍を描いたSFスペクタクル大作だ。もうアメリカの敵は宇宙に求めるしかないというわけで、世界中にエイリアンが隕石みたいな感じで襲ってくる。大気圏に入るまで全く感知されないハイテクを持っているのに、案外エイリアンが弱い。海兵隊賞賛映画になるのはわかっていたけど、ペンタゴン全面協力で作り上げた迫力映像に圧倒された。映画館で見ると、結構すっきりして帰宅できる。エンターテイメントとしては成功している。

マイケル・ナンツ軍曹(アーロン・エッカート)は海兵隊に20年間所属して、激戦地を渡り歩いてきた。新兵の教官として働いていたけど、もう引き際だと上官に退役を申し出る。数々の部下を死なせてきたので、もう前線からも軍隊からも引退する決意を固める。その引退を引きとめる大事件が勃発する。地球上の沿岸沿いの都市に宇宙から隕石が落下する。隕石は意志を持っていて、都市が破壊されていく。隕石は人工物であり、中からエイリアンが攻撃を仕掛けてくる。

全く状況が把握できないが、全軍に出動命令が下る。ナンツ軍曹も今までに教えていた新兵を連れて出動する。しかも指揮官には、士官学校を卒業したばかりのマルティネス少尉(ラモン・ロドリゲス)だった。新兵の中には兄をナンツ軍曹のもとで亡くしたロケット伍長(ラリー・ハードリクト)もいた。ヘリコプターで出動すると、すぐに敵の襲撃を受けて不時着する。任務のロサンゼルス西警察署に残された民間人救出に、10人の海兵隊小隊が向かう。

最初は、エイリアンの姿が確認できないほどスピードがあって防戦一方だ。敵が自分達の無線や電子機器を感知して攻撃してくることがわかり、徐々に戦術をつかんでいく。なんとか民間人との合流に成功するが、周辺はエイリアンばかりだった。そこに空軍で電波監視を行っていたエレナ・サントス曹長(ミシェル・ロドリゲス)が合流する。民間人5人の中は、バラエティーに富んだ民族構成だ。戦っているうちに、エイリアンの飛行物体に無人機が多いことがわかる。そして、心臓もあってそこが急所だとわかる。

映画のほとんどは、戦闘シーンだ。休まる暇がない。新兵の中にあったナンツ軍曹への不信感が解消されたあたりから、見せ場になっていく。レーザー照射をしながら、標的に命中するミサイル攻撃がすごい。バスで警察署から脱出するシーンは、過去の名作映画のオマージュだろうか(ガントレットやスピード)。第一次大戦当時から海兵隊に言い伝えられているセリフが、なんか非常に格好良く聞こえてきた。作り手の作戦にはまってしまった。まあ、それもいいと思う。



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