ANNIE/アニー  字幕版

ブロードウェイ・ミュージカルの定番「アニー」を、ジェイミー・フォックスとクヮヴェンジャネ・ウォレスの主演で映画化した作品だ。世界大恐慌という時代設定を現代のニューヨークに変更した。あらすじはもうお馴染みで説明する必要もないだろう。映画の物語としてはそれほどではないけど、ミュージカルとしてはさすがに洗練されている。特にすごいのは、クヮヴェンジェネのソロ歌唱シーンだった。ジュリアード音楽院卒業のジェイミー・フォックスがうまいのは当たり前だけど、彼女の歌唱力と演技がいい。日本でもこのくらいのミュージカル映画が出てきてほしい。

アニー(クヮヴェンジェネ・ウォレス)は、ハニガン(キャメロン・ディアス)の自宅を利用した施設で仲間と生活している。ハニガンは孤児たちを自宅で生活させて、補助金をもらうのを目的にしている。アニーが授業の最後に発表するのは、ニューディール政策のフランクリン・ルーズベルト大統領のことだ。これがリズム感よく心地よい。このエピソードが後々の物語の伏線になっているので、見逃してはいけない。路上で迷子になっていた犬を追いかけている男の子をやめるように、アニーが追いかける。そこに市長選に出馬している大金持ちのスタックス(ジェイミー・フォックス)が通りかかり、転んで車にひかれそうになったアニーを救う。

それが、新聞で取り上げられたので、選挙参謀のガイ(ボビー・カナヴェイル)の提案でアニーを自宅に招いて食事をすることにする。秘書のグレース(ローズ・バーン)が迎えに行き、アニーはいつの間にかスタックスのペントハウスで生活することになる。アニーは自分が捨てられていた両親が食事をしていたレストランの前で、毎晩待っている健気な娘だ。自分がマスコミに取り上げられたら、もしかすると両親が名乗りをあげると希望を捨てない。

ハニガンが掃除をするように命令して、子供たちが歌って踊るシーンがいい。ペントハウスに初めて来たときのアニーの驚きをうまく表現している。パーティーに招かれたアニーが、希望を捨てないと独唱するシーンは即興でバンドが演奏しているように聞こえる。

選挙に勝利するためになんでもしようとする参謀のガイの企てに乗ったハニガンが、改心するのがいい。ヘリコプターで追跡するシーンはありきたりだったけど、その後の全員での歌唱がよかった。ここで、元気な気持ちをもらえた。それがすばらしいと思う。最初のニューディール政策のネタを、識字センター設立で解決する。しっかりと落ちが決まったと思う。映画としては星三つだけど、ミュージカルとしては星四つというところだろう。

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レ・ミゼラブル」くらいなら、星五つになっていたのだ。



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