ドラフト・デイ

ケヴィン・コスナー主演で、アメリカンフットボールのNFLのドラフトの1日を描いた作品だ。NFLは、アメリカのプロスポーツの野球、バスケット、アイスホッケーと並ぶ4大人気スポーツの一つになっている。ドラフトは前年の成績の悪い順に指名がされるので、7番目に指名順のあるクリーブランド・ブラウンズは低迷状態にある。その一日をリアルに描きだした内容は、2月1日のスーパーボール前に観る映画として最適だろう。アメリカでアメフトがどれほど大切にされて、ファンの熱狂を集めているか嫌というほど理解できた。

指名順は前年の成績の悪い順、指名権のトレードができる、指名するための時間は10分間、という三つのルール以外は何をしてもいいのだ。32チームもあるプロリーグで、全米の大学のスター選手がプロになりたいと待っている。大学リーグの有力校で優秀な選手はもう自分がどこかに指名されるのはわかっている。問題は何番目に指名されるかだ。それによって契約金が変わってくる。一方、ゼネラルマネージャーGMのサニー(ケヴィン・コスナー)は、誰を指名するのか決定する責任を負っている。

オーナーのモリーナ(フランク・ランジェラ)はお客がたくさん入るような人気の選手を指名シてほしい。コーチのペン(デニス・リアリー)は、自分のチーム構想にあった選手がほしい。さらに、父である故サニー・ウィーバー・シニアがコーチをしているときにその職を解任した自分は、母(エレン・パースティン)によく思われていない。父が亡くなって数週間しか経っていないのに、もうドラフトの日が来てしまったのだ。さらに、当日の朝になって恋人で部下であるチームのサラリー担当弁護士のアリ(ジェニファー・ガーナー)からは、妊娠を打ち明けられる。

映画はその打ち明け話から始まる。もう波乱の予感がぷんぷんするのだ。二人は関係がチーム関係者にばれていないと思っているけど、知らないのはインターンで働いている見習いだけだった。指名順1位のチームから目玉選手のQBを譲るから、向こう3年間の1位指名権と交換しようと電話が来る。それがなぜかオーナーにもばれてしまい、サニーはその申し出を受けることになる。そこから、電話で他のチームのGMからの交渉やチーム内の軋轢が降りかかっていくる。

でも、結局は決めるのは責任を持っている自分であり、仕事をするのは担当者なのだ。決めてとなるエピソードが実に人間的なのがいい。人気QBは誕生日のパーティーにチームメイトを誰も呼ばないほど、人望がない。自分のチームのベテランQBはオフに努力してトレーニングを積んでいる。亡くなった姉の子供二人を育てているディフェンスの選手は、作戦ノートの最後に貼り付けてあったお札を返してきた。また、審判に注意された事件の前にボールを渡してのは亡くなった姉だった。モンタナもマニングもドラフトのときには最高の選手ではなかったという。

まさに、スポーツの夢を物語る映画だった。ぜひ、スーパーボールの前に見たい映画だ。あとでもいいけど。星4個。

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