寄生獣 完結編

岩明均原作漫画の映画化作品の後篇となる完結編だ。前作で人間の存在意義を問う方向に行くと予測したら、そのとおりになった。人間の数が100分の1になったらという大上段にぶちあげているのに、物語の舞台が特定の市だけで進む。パラサイト一味が市庁舎をアジトにしているだけで、世界観が小さい。製作陣の意図することは理解できるけど、もっとアクションに特化してもよかったと思う。

それとこの映画はPG12 のはずで、前日のテレビ放送で残酷なシーンをカットして誰でも見ることができる状態だった。映画館では小学生は鑑賞できないはずなので、しっかりとチェックするべきだろう。

前篇での寄生生物の描写は機械的だったけど、後篇のエンディングでは生物的になっている。新一と一体化したミギーは相当自由に人間と同化している。ナノマシーンだと考えたけど、細かい描写はなかった。寄生された母親に心臓付近を刺された新一(染谷将太)は、右手に寄生したミギーの細胞再生機能のおかげで生き延びる。彼はパラサイトを一人一人始末する。平間警部補(國村隼)たちは証拠がないので、新一を逮捕できない。山岸(豊原功補)率いいるSATは、パラサイトを一網打尽にする計画を立てている。

パラサイトと普通の人間を見分けられるのが、連続殺人鬼の浦上(新井浩文)だというのがいかにもな設定だ。妊娠して表情が人間的になる田宮良子(深津絵里)は演技がうまいと思う。でも、いくら暴走するなと仲間に言っても聞くものがいない。人間との共存を目指しているのだから、もっと何か違うエピソードが欲しい。生まれた子供は純粋な人間ということは、遺伝子レベルの融合ができないことを意味している。あくまでも、宿主が生きていることが生存に必要だ。

遺伝子レベルでの融合がないはずだけど、後藤(浅野忠信)は5人分のパラサイトをコントロールしているという。まああまり厳密に考えるとつじつま合わせが難しくなる。個人的には里美(橋本愛)と新一の恋が成就するエピソードがよかったと思う。連続殺人鬼が突然里美を拉致するのが、取ってつけたみたいだった。人間が一番怖い存在であり、他の生物との共存をすることも簡単ではない。星3個。

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