ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

トム・クルーズ主演のスパイが活躍するシリーズ第5弾だ。この間は砂漠の高層ビルからのアクションがすごかった。今回は離陸する飛行機に飛び乗ったり、車でダイブしたり、バイクで峠を走るし、潜水もする。すごいアクションを次から次に見せられても、物語に緊迫感があるのでハラハラ・ドキドキを最後まで味あうことができた。特に一番見ものである飛行機のシーンを一番最初に持ってくる勇気には脱帽してしまった。スパイを使い捨てにしようとする政治家の横暴に真正面から挑んで解決するなんて、格好良すぎるのだ。

草むらからベンジー(サイモン・ペッグ)が顔を出す。すると、輸送機が滑走路を走りだしてそれを阻止するためにイーサン・ハント(トム・クルーズ)たちIMFが任務をしているとわかる。もうじき離陸という瞬間にイーサンが翼に飛び移り、胴体のドアまで辿り着く。そのドアをベンジーがハッキングで開けるのだ。これをスタントなしでやっているというから、びっくり仰天だ。輸送機の中にあった兵器を奪い返したのに、その強引なやり方が問題になり、CIA長官(アレック・ボールドウィン)によってIMFは解散させられる。

それで引き下がらないのが、イーサンだ。敵の本拠地に単身乗り込んでいくけど、まんまと捕まってしまう。もう終わりかと思われた時、敵側の女性幹部イルサ(レベッカ・ファーガソン)が助けてくれた。しかもイーサンだけを逃して、自分はシンジケートに残るという。「また会うでしょう」と言われるけど、イーサンは信じられない。イーサンはその組織が世界の脅威になると思い、昔の仲間を集めてチームを再結成する。

BMWの車やS1000RRというバイクを使った追跡劇がすばらしい。バイクで転ぶ役はスタントマンがやっているけど、転ばない俳優は本人が演じている。特にすごいのが、峠をバイクで走るトム・クルーズだ。全くここまでよくやると思う。発電所の冷却装置の水槽の中に素潜りで入るシーンもすごい。

イルサは本来イギリスのスパイなんだけど、シンジケートに潜入操作をしていた。任務を果たしたので元の身分に戻りたいと希望するけど、上司からそれを拒否される。また、イーサンたちはベンジーが人質に取られてしまう。イルサは自分の身の危険が迫ってくるし、ベンジーも助けないといけない。もうどうやって解決したのか、はっきりと思い出せないくらいの複雑な展開だった。もう一度見ないとわからないくらいだった。星5個。

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