テッド2

子供の頃に親に買ってもらったテディベアが言葉をしゃべり友達になった。二人はそのままエロオヤジになってしまったシリーズの第2弾だ。まさかこのR15の映画で泣くとは思いもしなかった。お下劣で下ネタ満載の内容ながら、感情を持ったぬいぐるみを人間として認めるかを問うている。人種差別の問題をうまく絡めているし、テッドが結婚していることも涙腺を刺激したのだろう。セス・マクファーレン監督の手腕はなかなかのものだと思う。

スーパーのレジ係りとして定職を得たテッドは、同僚のタミ・リン(ジェシカ・パース)と結婚する。夫婦生活はどうしているかの描写はない。最初はアツアツなのだけど、すぐに倦怠期が来てしまう。そこでテッドは自分の相棒ジョン(マーク・ウォールバーグ)に相談して、子供を作ることを思いつく。ぬぐるみのテッドには無理なので、アメフトのスター選手トム・プレイディの寝室に侵入する。簡単に見つかって、放り出されてしまう。ドナーを見つけるのが困難になったので、養子を見つけようと動き始まる。

そこで、問題になったのはテッドが人間かどうかということだ。行政当局はテッドを人間の所有物と判断して、人間ではないと決めつける。行政の圧力によって、テッドはスーパーのレジ係りを首になってしまう。お役所仕事の典型ともいえる対応で、抵抗できない。そこは訴訟社会のアメリカで、テッドとジョンは有名な弁護士事務所に依頼にいく。お金がない二人の担当になったのは、大学を卒業して弁護士になったばかりのサマンサ・ジャクソン(アマンダ・セルブライト)だった。

サマンサの卒業した大学がアリゾナ州立大学だというのがネタになっているけど、その背景はわからない。テッドが人間でないことの比喩で、黒人が昔は商品としてアフリカから連れて来られたことが使われる。リンカーンの奴隷解放宣言はあったけど、今現在も警官の差別的扱いが問題になっている。いまだに差別意識は残っていると思う。自分の国の恥部をコメディとして取り上げて、ぬいぐるみに人権を認めさせる物語を作ってしまう。

しかも、テッドが人々を感動させて、大エンディングにもっていく。最後のパトリック弁護士(モーガン・フリーマン)が素晴らしいけど、それまでに行動したテッドやジョン、サマンサの奮闘ぶりが光っている。特に、コミケでテッドを誘拐したドニー(ジョヴァンニ・リピシ)を救うためにジョンが身を投げ出して助ける。重体になったジョンの心臓が停止して本当に死んだと思ったテッドの泣き顔が真に迫っていた。見ている我々も騙されてしまった。本気で泣いたテッドには、人間性があると認められる。全くよく出来た物語だった。星4個。

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