PAN~ネバーランド、夢のはじまり~ 

ピーターパンが誕生するまでの物語をオリジナル脚本で映画化した3Dファンタジーだ。これは3Dで見る価値のある素晴らしい作品だった。大人でも子供でも楽しめる内容になっている。ピーターパンは子供向けの物語だったけど、彼が元々は普通の人間で第二次大戦下のロンドンに暮らしていた設定にしたのがうまい。海賊船が空中に浮かぶのが3Dで見るとダイナミックだ。ネバーランドの情景も繰り広げられる活劇も楽しくて、勇気をもらえる。映画体験をして満足できた。

空襲警報が鳴る環境はそれは恐ろしいものだ。第二次大戦でロンドンにはナチスドイツの飛行機が爆弾を落としに来る。孤児院で暮らすピーター(リーヴァイ・ミラー)は母が迎えに来ると信じている。親友のニプスといたずらをしては、院長に目をつけられている。院長が配給の食べ物を隠しているのではないかと探検していると、”別の世界で必ず会える”という母のメモを見つける。そして、孤児院の子どもたちが海賊によってさらわれていることを知る。

やがて、ピーター自身も空飛ぶ海賊船にさらわれて、ネバーランドという不思議な世界に連れて行かれる。そこでは黒ひげ(ヒュー・ジャックマン)という海賊が子どもたちをこき使い、ピクサムという鉱石を採掘させていた。そのピクサムは不思議な力を持っていて、黒ひげは若返りのために独り占めしていた。目立つ存在だったピーターは黒ひげに目をつけられて、船の上から落とされるけど浮かぶことができて命を落とさないですんだ。

フック(ギャレット・ヘドランド)という青年と牢屋に閉じ込められて、ピーターは協力して脱獄する。そして、海賊と戦っている部族が住む森がある方向に逃げる。そこで、タイガー・リリー(ルーニー・マーラ)という女戦士に出会う。でも、部族の人々は海賊の仲間だと思い込んで二人を処刑しようとする。そこへ、黒ひげがお宝を手に入れようとして部下を連れて襲撃してくる。黒ひげはピーターを使って妖精の世界に攻め込んでいく。

黒ひげを倒さないと母の面影を感じる世界を壊されると思ったピーターは、妖精のティンカーベルたちに助けられて立ち上がる。3Dで見ているといっしょに空を飛び、黒ひげの大砲の弾をよけて、反撃する体験ができる。大変に美しい映像の中に身を投じ、まさに主人公になった気分を味わえた。最近の3D映画は、主人公になりきって楽しむようにできている。

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