コードネームU.N.C.L.E.

1960年代のテレビドラマが原作らしいが全然知らない。知らなくても関係ないと思う。1960年代前半というと、アメリカ大統領がJFKの時代でキューバ危機の前だろうか。東西冷戦の真っ只中でこの映画のようなことは考えられない時代だ。東西のスパイがヒョンなことから協力関係になり、緊迫感がありながら笑いもある物語にしている。スパイ映画というとシリアスな基調が多い傾向で、こういう内容はありがたいもんだ。

アメリカの情報機関CIAのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)は、プレイボーイだけど凄腕だ。彼の任務は東ベルリンから自動車整備工のギャピー(アリシア・ヴィカンダ)を西側に連れてくることだ。それを防ぐために、KGBのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が駆けつけるが逃げられてしまう。ギャピーの父親は失踪しており核物理学者で、核兵器技術を盗み出そうとしている組織に捕らわれている可能性があった。

アメリカもソ連もテロ組織に核兵器が渡っては困るので、ソロとクリヤキンを組ませてギャピーを連れて作戦を行うことになる。まじめで上司の命令を絶対視するクリヤキンと、普段はヘラヘラしているソロでは気が合わない。ギャピーも気が強いので、余計に話がややこしくなってくる。携帯電話などあるはずもなく、盗聴器はものすごく大きい。それが相手の持ち物からバラバラと出てくるシーンは、お互いに信用していないので笑えてきた。

敵方の女ボス・ヴィクトリア(エリザベス・ビデッキ)が美人でスタイルもいいけど、冷酷非道なのがいい。水と油の男性二人がお互いに騙そうとしながら、結果的に協力していく物語でうまく作ってあると思った。

まじめなスパイ映画ではこんな展開はあり得ないけど、肩の力を抜きながら楽しめた。アナログなやり方でもスパイ映画はできるのだ。星3個。

トラックバック URL
http://torachangorogoro.blog.fc2.com/tb.php/274-e4642c11



同じカテゴリー(2015年映画)の記事
母と暮らせば
母と暮らせば(2015-12-16 22:59)

海難1890
海難1890(2015-12-12 21:25)

この記事へのコメント
こんにちは。TBをありがとうございました。
アナログだからこそ、の良さ、というのも感じられましたよね。昔のワクワクするようなスパイらしいスパイ!
…でも、それも彼らが絵になる男優・女優だからこそ、なのかもしれません。
Posted by ここなつ at 2015年11月20日 17:17
ここなつさん、コメントありがとうございます。
やっぱり、男優は身体がしっかりしているしハンサムでした。

女優も単純に美人だというわけではなく、個性的だったと思います。

楽しい映画を見ると、ウキウキしますね。
Posted by とらちゃんとらちゃん at 2015年11月20日 20:36
こんにちは。
クリヤキンの生真面目さは伝わってきたのですが、どうもソロのキャラが弱くて、
ヘラヘラ具合も中途半端と言いますか、個人的にはいまいちでした。
エリザベス・デビッキは良かったですね!
Posted by りお at 2015年11月21日 09:29
りおさん、大丈夫ですよ。コメントがすぐに反映されてしますので。
私はヘラヘラ具合でも大丈夫でした。

悪役ながらエリザベス・ビデッキは存在感がありました。
なんでも身長が高いらしいです。他の作品にも出て欲しいですね。
Posted by とらちゃんとらちゃん at 2015年11月21日 17:24
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
コードネームU.N.C.L.E.
    コメント(4)