ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション

「ハンガー・ゲーム」の1作目は見たけど、人の命をゲーム扱いする設定が嫌いで以後は見なかった。ところがこのファイナルは趣が違うらしいので劇場で鑑賞した。1作目の人命軽視の生中継ではなく、権力闘争や革命や人間の醜さまで掘り下げた内容になっていた。アクションと主人公の物語で見せ場がたっぷりとあった。

殺し合い生中継の「ハンガーゲーム」の生き残りで国民のヒーローになったカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、反乱軍に助けられて独裁政権を維持しているスノー大統領(ドナルド・サザーランド)を倒すことを目的にする。反乱軍の指導者コイン(ジェリアン・ムーア)の指示されるままに、スノー大統領率いる政府軍に戦いを挑む。でも、その戦闘もゲームメイカーのプルターク(フィリップ・シーモア・ホフマン)が仕掛けたトラップが待っている。

洗脳されたピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)を襲撃部隊に連れて行くのだから、なんだかハンデを背負った戦いだ。さらに、カットニスがメンバーになっている襲撃部隊の戦いの様子を中継しているのは、やっていることがおかしい。どうも、反乱軍の指導者も政府軍の指導者も同じ穴のむじなであって、彼らが欲しいのは権力なのだろう。人民の不満を発散させるために、ハンガーゲームをするのは愚かな人間の営みそのものだ。

この映画で描かれているのは、今現在世界で起きている超大国とテロとの戦いそのものみたいだ。政府軍と反乱軍がどちらに属するというのは、簡単に区分けできない。むしろ、それぞれの中に両方の人間が入り乱れている。その争いから逃れるためには、周囲の価値観から距離を置くしかない。

カットニスとピータが選んだように、人里離れた土地で静かに暮らすしか平穏はやってこないかもしれない。この映画はアクションとそれぞれの登場人物に感情移入して、楽しく見るのが一番いい。そして、平和な気分を味わいながらスクリーンを出るのだ。星4個。

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