グランド・ブタペスト・ホテル

ウェス・アンダーソン監督が製作・原案・脚本と担当して、東ヨーロッパの山岳地帯にある有名なホテルのコンシェルジェが巻き込まれるドタバタ事件をコメディタッチで描いた作品だ。グランド・ブタペスト・ホテルは上流階級の顧客を抱えて、繁盛している。そこに所属するコンシェルジェが伯爵夫人の相続騒動に巻き込まれて、殺し屋に追われて逃げ延びる。その様子がちょっと面白くて、間が抜けているので楽しい。

1968年グランドブタペストホテルは、一時の盛況時を外れて閑古鳥がないている。作家(シュード・ロウ)は、ホテルのオーナーであるミスター・ゼロ・ムスタファ(F・マーレイ・エイブラハム)に話を聞くことができた。それは1932年のことだった。36年も前の出来事だ。若き日のゼロ(トニー・レヴォロリ)は、ベルボーイをしており伝説的コンシェルジェ”グスタヴ・H”(レイフ・ファインズ)の助手として採用された。グスダヴは上流階級の顧客を多く持ち、彼を指名してホテルに来るお金持ちが多かった。

彼がそれほどの評判を獲得したのは、夜のおもてなしもいとわないサービス精神の賜物だった。マダムD(ティルダ・スウィントン)は伯爵夫人で高齢だけど、グズタヴは夜のお世話もサービスするのだった。そして、ヨーロッパの高級ホテルのコンシェルジェ同士は、かたい結束で結ばれており困ったときには助け合う仲間だった。マダムDがホテルをあとにしたあとに、突然彼女が亡くなったと連絡が来る。グスダヴとゼロは、彼女の屋敷に駆けつける。

でも、待っていたのは母の遺産を狙う長男ドミトリー(エイドリアン・ブロディ)とジョブリング(ウィレム・デフォー)という怪しい手下だった。遺産相続の代理人コヴァックス(ジェフ・ゴールドプラム)が遺言書を読み上げると、「リンゴと少年」という高価な絵画をグズダヴに譲るというものだった。親戚縁者でもないホテルのコンシェルジェが遺産を相続するなんて、絶対に認めないのが普通だ。まして母を死に追いやったのが、長男らしいとわかるので話が危ない。

グズダヴはマダムDを殺した殺人犯にされてしまい、警察から追われるし、殺し屋のジョブリングからも追われる。代理人のコヴァックスは始末されてしまう。グズダヴたちは屋敷から「リンゴと少年」という絵画を盗み出し、ある場所に隠して逃亡する。お菓子屋のアガサ(ソアーシャ・ローナン)の助けを借りながら、列車で逃げる。途中で、ファシストの蜂起が起きて列車を止められたりする。話がよく出来ているので、面白かったのだ。たくさんの登場人物をうまく整理していた。

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