アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

マーベル・コミックのヒーローが総出演する「アベンジャーズ」シリーズの第2弾だ。アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ホークアイ、ブラック・ウィドウの5人に加えて新しいキャラも参加する。とにかく一人でも主演をはれるキャラクターが大勢出てくるので、満腹感をたっぷりと味わえる。2D字幕版でもその世界にいるような体験ができるので、3Dで見たら物語つきのアトラクションを遊んでいるみたいだろう。小さな命も見捨てない設定と家族の絆も絡めているので大満足だった。

悪役はヒドラ党という一味なのだけど、今回は「アベンジャーズ」が自ら開発した人工知能が本当の人類の敵になってしまう。これは「ターミネーター」の設定と同じで、実にタイムリーである。現実にアメリカではロボット兵器の開発が進められている。また、インターネットの発達によって人間の生活の仕方は劇的に変化していて、ネットなしの生活が考えられない方々も出始めた。人々の行動はクラウドに集約されてデータ化されて、監視されているような世界になりつつある。

アイアンマンであり、発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、人工知能の開発を密かに進めていた。そして、地球規模での脅威に対抗するために、ウルトロンという人工知能を開発する。それは究極の平和維持システムだった。自分で学習して人類の歴史を振り返ると、平和を脅かしていたのは人間だという結論に達してしまう。ウルトロンは実際に行動を起こすために、ヒドラ党が開発した人間タイプのロボットに宿り、人間を滅ぼそうとする。

そのためにウルトロンは、ソー(クリス・ヘムズワース)の持ち物であるヤリを奪いその素材を使って、簡単に破壊できないロボットを開発生産する。そして、人工的に地球のある地域を空中に浮かび上がらせて、隕石のように地上に衝突させる計画を立てる。アベンジャーズたちに加えて、超高速で動くことができるクイック・シルバー(アーロン・テイラー・ジョンソン)と、テレキネシスと心理操作ができるスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)がチームに加わる。

自分たちが開発したシステムが奪われたとはいえ人類の敵になったので、アベンジャーズは人々の賛同を得られない。そこでホークアイの隠れ家に身を寄せて、再出発する。ホークアイには妻子がいる。必ず戻ってこないといけない父親としての姿も見せてくれる。無数に押し寄せてくるロボットを相手にそれぞれの得意技で対抗するシーンがいい。一番盛り上がったのは、地上に落下する岩盤から人々を避難させて破壊するところだ。次の敵も最後に出てくるので、続編が楽しみだ。星4個。

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